昨日、母が、同じ町内に住んでいる
私の同級生の名前を話した。
彼女がつい最近亡くなった事を聞いたらしい。
彼女は確か、小学生五年の頃、転校してきた。
お母さんと妹と三人で、市営住宅の1Fに暮らしていたが、今で言う、知的障害のある子だった。
私達の時代は、そんな事に無知な時代だったし、勉強が出来ないだけの、普通の子、変わってる変な子。
そんな風にみんな思ってた。
何でもないのに、いつも、ごめんなさいを繰り返す彼女を、みんな、うざく感じいつしか、バイ菌とか、言っていじめるようになっていた。
私は、特に仲間になっていじめる事はなかったが、
クラスが違う事もあって、気に止めてもいなかったが、会えば挨拶はしていた。
彼女は毎日、私のクラスにやってきて、
おはよう。と言うので、私も、挨拶は返すけど、内心、うざく感じていた。
それでも彼女は毎日、私に話し掛けて、勉強も教えてと家に来たりして。
私も、宿題を教えてあげたりしていたが、
答えを教えて貰いたがる彼女に腹が立ち、忙しくなった事もあり、
次第に関わりたくもなく、なるべく彼女に会わないように避けるようになった。
中学になり、彼女は多分、まだ、バイ菌扱いされてあたのだろう。
私は部活が忙しく、彼女の噂もあまり耳にしなくなって、どんな中学生活を送っていたのかも知らない。

私が結婚し、子供が生まれ、子供が学校に通い始める頃、
母から彼女がまだ市営住宅にお母さんと住んでいて、福祉センターによくカラオケに言ってるみたいと聞いたが、
ふぅーん。って思っただけで、直ぐ彼女の事は忘れていた。
彼女は、欝になっていたらしく、
彼女のお母さんが怪我して入院中、お母さんがいなくて寂しいと、自宅(市営住宅の1F)のベランダから飛び降り、病院に運ばれ、また帰っては飛び降りて。
を繰り返していたらしく、
食事も近所の人が見兼ねて食べさせていたらしい。
そして、ついには、
自分で命を断ってしまった。らしい。
彼女のお母さんが杖を付きながら、密葬したらしい。
それが彼女の近況だった。
ずっと、忘れていた。

知ろうとしなかった。

彼女はずっと淋しかったんだ。
子供の時からずっと・・・
謝ってばかりいたのは、家庭環境と、人の側に居たかったから。
彼女の人生は、何だったんだろう?
幸子と言う名前に、ご両親は、彼女の幸せを願っていたはず。
彼女は、幸せな事あったのかな?
一生懸命、喜んで行っていたカラオケでも、
止める前には、他の人に疎まれていたとも聞いた。
今、彼女はようやく楽になったんだろうか?
私は、後悔?と言うか、
今、この年齢になってと、先の震災で悔しい思いで、この世から旅立った方々の思いを感じる、今だから、考えるのだろうか?
彼女の孤独感が、バンバン伝わってきて、
先日、彼女の事を思い出しながら、
旦那さんに泣いて、彼女の話をしました。
少しスッキリしました。
そして、今は、子供だったとはいえ、
なぜ、慕ってきてた彼女にもっと優しくしてやらなかったのか。
なぜ避けるように、彼女から逃げてしまうような事をしたのか。
悔やんでます。
いつも、みんなに謝ってばかり、
ごめんなさいが口癖だった彼女。
私も、言わなきゃ。
ごめんなさい。
そして、同級生として、
あなたに会いに行こうね。あなたも、私の事、懐かしく思い出してくれるかな。