行動の動機づけ

『何のためにこんなことするの？』

そんな言葉が頭をよぎったり、
誰かに答えを求めたことはありませんか？

私は小学生の頃、
学校の勉強が生活に結びついているということにまったく気づいていませんでした。

時々、担任の先生が授業の合間に
ご自分の体験を交えて勉強の必要性をお話されていましたが、目の前の課題に取り掛かるのに必死で右から左へと流れていたように思います。

算数のドリルや、前回りと逆上がりの練習に返却されたテストのやり直し…
どれもやらなければ両親や先生に叱られるし、
日によってはいつまでも居残りをさせられる。
同級生にますますいじめられるかもしれない。
そういう負の感情ばかりが先行し、ますますはかどらずに、前述の言葉が心にこびりついていました。

ある日、一人で留守番をしていたときに新聞社のセールスマンが訪ねてきて、
契約書のようなものに判子を押して欲しいとお願いされ、
社名すら確認せずに応じようとした寸前で母が帰宅し、
セールスマンに対して厳しく誰何した後

『うちは○○新聞しかとりません！』

と毅然と断り帰宅を促し、
二人きりになったあと、

『あなたは何のために学校で国語を勉強しているの！』

と数十分ほど叱られました。