行列のできない診療所 | xyavのくしゃくしゃブログ

行列のできない診療所

兵庫県に養父市という所がある。


やぶし と読む。


昔ここに非常に腕の良い医師がいて 日本中で有名になった。


やがて他の全国の腕の悪い医者が 「自分は養父の医師だ」 と騙り、開院する者が相次いだ。


ヤブ医者とは、元々優れた医師だったのが ニセモノの方を指すようになった。


さて私の近くにも 非常に評判の良い医院がある。


毎日 9時から診察が始まるが、早い人は早朝の5時ごろから並んで待っている。


行列のできる診療所だと言いたいところだが、しかし実は行列はできない。


なぜか。


5時に来た人は 例えば車の中などで待つのだが、すぐに次の人が来る。


すると初めの人は、順番待ちを次の人と交代して 自分は帰宅してしまう。


帰れば朝食などを摂り ゆっくり過ごせるだろう。


そうして診療所の前では次々に待つ人は交代し、先の人は帰宅する。


つまり 常に並ぶのは一人だけで、行列はできない。


9時の開院の時に最初の人は再度来院し 1番に診察を受ける。


そういう暗黙の了解になっている。


これが来る日も来る日も 毎日行われている。