生命倫理 2 | xyavのくしゃくしゃブログ

生命倫理 2

人の誕生と成長を振り返れば


1 受精卵ができる


2 母体の中で10カ月を過ごす


3 生後1年ぐらいは非常に弱体である


この過程の中で たとえば代理出産なら、他人の体の中で育つ。


人工授精なら 数億?ではない精子から誕生し、また 他人の精子を使う事もあるのかもしれない。


馬の出産で仔馬はすぐに立ち上がるが 人は1年くらいかかるのであり、生後1年位は 他の動物と比較して非常に弱体である。


すると1歳までは生命倫理の範疇とも考えられ 赤ちゃんポストに預けられた人は、不妊治療で誕生した人と 似通った境遇にある。


これらの人たちが成長し その誕生の秘密を知った時、この重みを一生負って生きる。


不妊治療によらない人とは 全く何の違いもなく、差別など無いのだが しかし本人の受け止めはどうか。


これが生命倫理で重要だ。


さてIPS技術によって 皮膚等を人工的に幹細胞に変え、生命を作れるようになった。


卵子や精子を作る事は禁止されているが 可能ではある。


もしこうして生まれた人がいれば そうではない人と同じだと受け止める事は出来ず、一生をその重みと共に生きる事になる。


自分は皮膚から生まれた、他の人はそうではない、と知れば 不安を感じずに生きる事は出来ない。


けっして傷付け 差別しようと言うのではなく、生命倫理を考えねばならない技術を 私達は持ったという事実だ。


不妊治療の発達によって 大きく社会は変わる可能性があると感じる。


予想外の方向へ変わるかもしれず 山中教授も言われる通り、この問題にも取り組んで行かねばならない。