2005年05月10日(火)

玲子と友美--番外編「作者との対決」

テーマ:「商社にて」番外編

この話しは、先日の『玲子と友美--番外編「喫茶店にて」 』からの続きです。


玲子と友美--番外編「座談会」 』も合わせてお読み頂いてから

こちらの話しをお楽しみ下さいませ。




--------------------




携帯を受け取った玲子は、保留解除する前にじっと携帯を見詰め、一瞬ためらったようだが保留ボタンを解除した。

以下は玲子とみきの会話である。
但し、座談会中のメンバーには携帯からのみきの声は聞こえていない。



玲子「もしもし、お電話を代りました。玲子です。わかります?」


みき「えっ?はぁ・・・。」


玲子「はじめまして、で宜しいですか?(笑)」


みきがうろたえるような返事をしたことで、玲子が心理的に優位になった。


みき「どういうことですか?」


玲子「いえ、お話させて頂くのは、初めてかと思いまして・・・。」


みき「玲子さんって、どちらの玲子さんでしょうか?」


玲子「それはご存知じゃありません?(笑)」


みき「私は存じませんがw」


玲子「それでしたら、それでも結構ですよ。」





どうやらみきはシラを切り通すつもりのようだ。
あまりにも白々しい会話が続いた。


みき「ところで、関根常務はまだですか?会議中とは聞いてたのですが。」


玲子「関根はまだ会議中です。お急ぎですか?」


みき「今日は社内じゃないって聞いてるので、どうかなあ?と・・・。
   関根常務は奥の部屋から連絡をくれるって言ってたと思うんですが。」


玲子「奥の・・・部屋・・・です・・か・・・?」


劣勢に立ったみきからの逆襲が始まった。
携帯を持つ手と声が微かに震え、玲子の潤んだ瞳が宙を舞い、関根の左手後方の引き戸に視線が飛んだ。





「商社にて」本編をお読みの読者はおわかりでしょうが、みきは玲子の心理的弱点を攻撃し始めたのです。
奥の部屋で玲子が経験したことを暗に思い出させ、みきは自分が優位に立つように仕向けたのだから、この後の展開はどう見ても、みきが有利に見える。




みき「ええ、奥は簡単な防音装置もあるから、外部に声が漏れないしね(笑)」


玲子「関根から場所も聞いてらっしゃるんですか・・・。」


みき「当然じゃありません?知らなかったら電話は出来ないでしょう?」


玲子「ええ、ええ・・・。」





あまりに狼狽した様子の玲子に、部屋のメンバーの心配そうな目線が集まる。
玲子は眉間にシワを寄せて不安げな表情のまま、携帯を握り締めている。

上気した頬を見ていると、以前の夜を思い出しているかのようにも見える。



玲子の表情を見ていたメンバーは


関根は、更に「惜しい事をした」と

山下は「和室の情事を思い出してるな?」と

黒岩は「俺の下であの顔をさせてみたいもんだ」と

大沢は「やっぱり玲子さんは色っぽいなあ」と

友美は「玲子さんのエッチ・・・(笑)」と


それぞれが勝手な思いを巡らせていた。





みき「ぶわっはははっ・・・・。」


突然、みきが下品に笑い出した。


みき「もう、やめましょうよ、玲子さん。かなりうろたえてるでしょ?目が挙動不審になってるよ(笑)」
   
玲子「はっ・・・はい?」


みき「そこにいるメンバーの性格も全て把握してないと、作者がストーリーなんか書けないでしょ?
   みんな、どんな顔してるのか手に取るようにわかるよ。
   いい加減に観念したらどう?(笑)」


玲子「・・・そうですね・・・。」


みき「もうカマの掛け合いはやめて、本音でいきませんか?」


玲子「そうですね、わかりました。」


すっかり観念した様子の玲子を回りは心配そうに覗き込んだ。
玲子は困ったような表情のまま、みきに質問したかった本来の話しを切り出すことにした。





玲子「ここで交わされた会話は、もうお聞きになってらっしゃるんですよね?
   そのことで少し個人的にお話したいなと思ったものですから・・・。」


みき「ほぅ・・・なんでしょ?(笑)」


玲子「まず、最初に確認しておきたいことは・・・
   ここでの会話が本編に影響することはありますか?ってことです。」


みき「登場人物の考え方とか、参考になることはあったけど?
   今後に影響しちゃ、まずいことでもあるの?」


玲子「私は構わないんです。ただ・・・他のメンバーのことは・・・。」


みき「あのさぁ、3章は前に1度書いてたわけよ?
   だから、大筋は変わらないし、変えようがないと思ってる。
   私の気分が乗らないから、今、書いてないだけでさ。」


玲子「じゃあ、その先のストーリーは変更があるんですか?」


みき「いや、心配しなくていいよ。それもないからね。
   私の頭の中では、ストーリーは完結してるよ。」


玲子「それじゃ、構想はもう出来上がってると解釈していいんですね?」


みき「当然でしょ?書き始めの段階で、既に決まってるよぉ。」


玲子「それを聞いて安心しました。」





玲子の口ぶりから、皆が安堵した表情になった。
息を潜めるような雰囲気から一転し、それぞれがお茶を飲んだりタバコに火を点けたりし始めた。


玲子「これは以前から聞きたかったことなんですけど・・・
   私をいい女に描いて下さるのは大変ありがたいことなんですが
   友ちゃんを性に奔放な女性に描くのは、何か意図でも?」


みき「まあ、半分は私の願望もあるよ(苦笑)
   私が今、友ちゃんくらいの年齢だったらって考えるとね。
   このくらい自由にやっちゃってるだろうな~って(笑)」


玲子「それって、半分は自分の体験談って自白してることになりません?」


みき「残念でした~!(笑)違います!」


玲子「でも半分は願望って・・・。」


みき「昔のなりたいものの中に作家ってのもあったんだよ?
   作家志望だったら、指の先くらいの些細なことをきっかけに
   あれや、これやと妄想と想像を駆使して描けるもんじゃないの?」


玲子「うまくはぐらかされた気もするけど・・・。」


みき「実際、私の回りには、こういう話しを平気で喋ってくれる人も
   他の人の話しを情報提供してくれる人も沢山いるんでね(笑)」


玲子「以前、ブログに書かれてた通りってことですね?」


みき「そうそう、そう思っててくれていいよ。
   ストーリー部分以外は、基本的に嘘は書いてないから(笑)」



玲子「もう1つ突っ込んだ質問になるんですけど・・・。」


みき「はいはい、なんでしょ?(笑)」


玲子「SMちっくな描写の方も、みきさんの経験ではないってことですか?」


みき「1つくらいは、まともに答えてあげましょうかねぇ・・・。
   ごっこ遊び程度には経験してる、と言うことで(笑)」


玲子「友ちゃんのような経験はないってことですか?」


みき「友ちゃんの経験もノーマルな人から見れば過激だろうけどねぇ。
   これも私の友人談から発展させてみたと回答しておこう。」


玲子「かなり過激な友人をお持ちのようで(苦笑)」


みき「多分、3章からはもっと過激になるよ?(笑)」


玲子「まさか、私に経験させようと思ってるんじゃ・・・?!」


みき「さあ・・・それは連載が始まってからのお楽しみってことで(笑)」



玲子「コメント欄でも議論されてることも質問していいですか?」


みき「この際だから、何でも聞いてちょ♪」


玲子「関根常務と連絡を取るのは特別な関係でも・・・?」


みき「ああ、その件かぁ・・・。
   関根さんに連絡取ったのは、経費枠が一番多いからだよ(笑)」


玲子「枠だけなら、黒岩常務の方が・・・。」


みき「あの人は、経費を私用流用させてるから残りが少ないの(苦笑)
   料亭なんかで座談会するなら、関根常務にお任せにすれば
   支払いの心配を私がしなくていいでしょ?」


玲子「それだけですか?!」


みき「だって、私にそんなお金があるわけないじゃん(笑)」



玲子「奥の和室にみきさんが隠れてるって説も出てますけど?」


みき「イヤだよ、それだけは!玲子さんの匂いが充満してそうじゃんw」


玲子「そんなエッチな言い方しなくても・・・。」


みき「いくら掃除してるのがわかってても、イヤだねw」


玲子「それじゃ、ここでみんなと一緒に普通にお話しませんか?」


みき「それもイヤだ!2人と比較されるじゃないか!w
   玲子さんほど人気ないし、友ちゃんほどスタイルも良くないもん。
   第一、ブログの作者って顔出ししないもんじゃないの?」


玲子「そうとは限りませんよ?実名ブログも沢山ありますし。」


みき「鬼嫁のカズマさんだってTV出演の時にモザイクの代りに
   顔文字で隠されてたし、全身写ってなかったもん!!!」


玲子「そういう情報は早いんですねぇ(笑)」


みき「TVっ子だもん、えへへ・・・(笑)」




玲子「じゃあ、あくまで匿名のままで行くんですか?」


みき「実録・裏履歴書で雰囲気はわかってもらってるからいいじゃんw」


玲子「あの話しも出来過ぎって噂がありますよ?」


みき「でも、嘘は何1つ書いてないよ。あった事実をそのまんまだよ。
   まあ、人に読んでもらえるようにストーリー仕立てにしてるけど。」


玲子「わかりました。みきさんの言い分を信用しておきましょう。」


みき「まだ疑ってるなぁ?」


玲子「いえ、そんなことはありませんよ。多少の脚色はありかな?と・・・。」


みき「裏履歴書に関しては、過剰な脚色はないよ。それは断言しとく。」


玲子「わかりました。」




みき「他に質問は?」


玲子「私は別に構いませんが・・・。他のメンバーにも確認してみます。」


みき「了解。んじゃちょっと聞いてみてよ。待ってるから。」





携帯を耳から離して玲子が保留ボタンを押した。


玲子「どうします?本人は出る気がないみたいですけど・・・。」


山下「もういいんじゃないか?無理に出させる必要もないだろ?」


大沢「どんな人か興味はあったんだけどなあ。」


友美「どんなおばさん具合か、見たかったわ(笑)」


黒岩「本人が来なければ、ここの支払いが関根常務になるだろ?
   だから、どんなに誘っても来ないよ(苦笑)」


関根「専務も半分負担してくれるなら経費で落とさなくて済みますがね。」


黒岩「おいおい、私は招待された側じゃないか。」


玲子「経費については、後日経理と相談ということで・・・。
   もうこのくらいでいいですか?」


関根「そうだな、これ以上長くなると読者も飽きるしな(笑)」


全員爆笑






玲子「じゃあ、みきさんとの電話も終わらせますね?」


携帯の保留を解除して、玲子がみきにお礼を言って電話を切った。


山下「結局、真相は闇の中かぁ・・・。」


玲子「まあいいじゃないですか。今後のストーリーをUPしてもらうために
   このくらいで放免してあげないと、みきさんがスネますよ?(笑)」


友美「あ~あ・・おばさん度合いが見たかったのにな。」


黒岩「申し訳ないが、そろそろ私はお先に失礼するよ。先約があるんでね。」


友美「また新しい女の人ですか?(笑)」


大沢「本当に精力的ですね。僕も見習わなくちゃ(笑)」


友美「見習って、私を襲って~♪」


大沢「折角だから、奥の和室で襲おうか?(笑)」


友美「待って!着物を着てくるから、クルクル~っての、してして~♪」


全員爆笑






和やかな雰囲気に戻って座談会は終了した。


関根の支払いが終わって、それぞれが第3章の始まりを予感しながら、それぞれの帰宅の途についた。

第3章の始まりはいつになるのだろうか?(苦笑)





-----番外編終了♪-----







本編を読んでない方にはわかりにくいお話ですみませんでした。
ペコリ(o_ _)o))

オチが今1つだったにも関わらず、読んで頂いて申し訳なかったです(^^;

玲子さんと私の駈け引き&攻防戦に気を取られ過ぎました(反省)


女の心理戦は、ちょっとでも優位に立ったものの勝利、これが原則です。

これが書きたかったために、思いついた番外編なんで(苦笑)


相手の性格と弱みを知っている方が、早く優位に立てるんで

玲子さんに負ける訳にはいかないってのが作者側の言い分ってことで

本日はお許し頂きたいです(笑)


また3章の続きを書くきっかけとしての、私のための番外編と、思って頂ければ幸いです。

完成度の低いストーリーのままで申し訳ありませんでした。


最後まで読んで頂いた皆さんに深くお礼申し上げます ペコリ(o_ _)o))


                                 商社にて   作者みき





これはこれで面白かったよ~って方も、そうでない方も 1クリックヨロシク<(_ _*)> (笑)

AD
いいね!した人  |  コメント(10)  |  リブログ(0)
2005年05月09日(月)

玲子と友美--番外編「座談会」act3

テーマ:「商社にて」番外編

この話しは、先日の『玲子と友美--番外編「喫茶店にて」 』からの続きです。


玲子と友美--番外編「座談会」act1

玲子と友美--番外編「座談会」act2 』も合わせてお読み頂いてから

こちらの話しをお楽しみ下さいませ。




--------------------


玲子の中に沸いた疑問が徐々に確信に変わり、ついに口を開いた。


玲子「あの・・・関根常務。さっきから気になることがあるんですけど・・・。」


関根「ん?なんだね?」


玲子「常務のタバコの横に置いてある携帯なんですけど・・・。
   ひょっとして、通話中のままじゃありませんか?」


関根「え?!あっ・・・。」


狼狽した関根が携帯の保留ボタンを押すと同時に、山下がそれを奪った。




山下「本当だ!通話中のままになってる!保留だぞ?!」


関根「やめなさい!返しなさい!」


友美「部長!貸してください!発信履歴を確認しますから。」


山下は関根が制するのも無視して、携帯を友美に渡した。
若い友美なら携帯の機種が違っても、操作はお手のものだと山下も判断したようだ。


携帯を友美が受け取ると、関根はがっくりと肩を落とした。




関根「はあぁ・・・好きにしてくれたまえ。」


友美「この機種、通話中に発信履歴が見れませんよぉ。」


大沢「ちょっと貸してごらんよ。」


友美が大沢に携帯を渡すと、保留ボタンを解除して耳にあてた。


大沢「もしもし?長らくお待たせ致しました。
   関根が席を外しておりまして、私、大沢と申します。」


どうやら、機転を利かせた大沢は電話の相手に直接話を聞き出そうとしているようだ。
話しを上手く聞き出せるのかどうか、全員が聞き耳を立てている。




大沢「はい、はい・・・そうですか。
   で、関根にはどのようなご用件で?
   ええ・・・はい。
   申し訳ありませんが、お名前をお伺いして宜しいでしょうか?
   あっ、すみません、しばらくお待ち頂けますか?」


丁寧に言い終わった大沢が携帯の送話口を塞いでから保留ボタンを押した。


大沢「玲子さんと同じ名字を名乗るんですよ、この人・・・。 どなたか心当たりあります?」
  
玲子「あっ!それ、みきさんだわ!」


友美「うっそぉぉぉぉぉ!!」


他のメンバーは絶句した。




玲子「タバコを吸う前に、タバコの箱に目を落とすのはわかるんですが
   常務がタバコを吸っていても、吸い終わっても
   何度も何度もタバコの箱のあたりに目を落とすんで
   おかしいな?と思ったんですよ・・・。
   ふと見ると、タバコの箱の横に携帯が開いたままになってるし
   常務はメールをされないのに、おかしいなあ?って・・・。」


関根「そうか、正面に座られちゃバレてもしょうがないな。
   そうだよ。この部屋の会話は、全部携帯で中継されてたんだよ。」


玲子「相手はみきさんで間違いないんですね?」


関根「ああ、本人から頼まれたんだよ。こっそり録音してほしいってね。
   そんなこと頼まれても、ここに録音機を置くのも不自然だろう?
   だから携帯で生中継にすることを、私がみきさんに提案したんだ。」


関根は今更隠せないと悟ったのか、正直に話した。




友美「私が言った、みきさんへの不満も全部聞かれてるんですか?!」


大沢「僕なんか、玲子さんとやりたいに決まってるって宣言しちゃったよ。
   みきさんって性格悪いから、もう絶対にエンディングまでに
   そんなチャンスは書いてくれないだろうなぁ・・・。」


山下「私も代って欲しいって発言しちゃったじゃないか(苦笑)」


黒岩「私はどうせ嫌われキャラだからな。
   作者にも嫌われてるだろうし、何を聞かれても困らん(笑)」





皆が口々に喋り出す中、玲子だけが黙っているのを見た山下が声を掛けた。


山下「玲子くん、どうした?体調でも悪いのかい?」


玲子「いえ、そうじゃありません。1度、直接みきさんとお話させて頂きたいなあと思って。」
   
大沢「携帯も保留にしたままなんですよ、どうします?常務。」


関根「玲子くんが話したいのなら、私は構わないよ。
   まだバレてることには気がついていないだろうからな。
   いっそ、バラすか?(苦笑)」


玲子「常務はバレたことで、みきさんから何か言われませんか?」


関根「私は構わんよ。彼女から文句は言われ慣れてる(笑)

   ここだけの話しだが、みきさんは山下くんがお気に入りなんだよ。」


友美「ええっ?!それって、すんごい重大発言ですよぉ?!」


山下「私は初めて知りましたよ。本当なんですか?」





関根「ああ、2章が終わった頃に何度か連絡を貰ってね。
   その時に彼女がうっかり口をすべらせたのさ(笑)」


玲子「じゃあ、みきさんから、どう思われようと構わないと・・・?」


関根「そうだよ。彼女のお気に入りは山下くんか大沢くんなんだからね。」


大沢「えっ?!僕ですか?!」


友美「うわっ・・・おばさんの若いつばめ願望だ・・・。」


玲子「友ちゃん、それは言い過ぎよ?」


友美「ごめんなさ~い(汗)」





関根の方に向き直った玲子は、もう1度念押しした。


玲子「本当にバラしても構わないんですか?後で、私のせいにしないでくださいよ?」
   
関根「ああ、男に二言はない。」


玲子「じゃあ、大沢くん。携帯を貸してくれる?」


大沢「あ、はい・・・。」


大沢が左手を伸ばし、友美の背中側から玲子に携帯を渡した。


大沢「赤いボタンを押せば、保留解除になりますから。」


玲子「ありがとう。」




携帯を受け取った玲子は、保留解除する前にじっと携帯を見詰めた。



玲子はみきと、どんな話しがしたいのだろうか?







女同士の直接対決は次回に続く(笑)



直接対決の内容が気になる方は 1クリックヨロシク<(_ _*)> (笑)


玲子と友美--番外編「作者との対決」 へは こちら  から

AD
いいね!した人  |  コメント(9)  |  リブログ(0)
2005年05月08日(日)

玲子と友美--番外編「座談会」act2

テーマ:「商社にて」番外編

この話しは、先日の『玲子と友美--番外編「喫茶店にて」 』からの続きです。


玲子と友美--番外編「座談会」act1 』も合わせてお読み頂いてから

こちらの話しをお楽しみ下さいませ。




--------------------



全員から詰め寄られる格好になった関根が、ふいに顔を上げた。


関根「私が正解を出してしまうと、つまらないだろうから
   いっそ、みんなで推理してみないか?」


大沢「コナンへの挑戦状ですか?」


山下「みきさんへの挑戦状になるのかな?」


玲子「それでしたら、読者への挑戦状でしょうねぇ・・・。」


関根「話しは決まったようなもんだな。それでいこう!」


全員頷く。




関根「では、第1問。商社にての細かいエロ描写は
   みきさんの実体験からくるものかどうか?」


大沢「僕は、みきさんに全く経験がないとは思えません。
   想像だけで、ここまで描けるとは思えないですからね、普通は。」


友美「私は、おばさんの脳内妄想ってのに1票入れたいな(笑)」


山下「経験者の話しを聞いて、それを描いてるって可能性もあるな。
   ブログのどこかに書いてたはずだが・・・。」


玲子「このブログの読者は、結構過去記事を読んでますからねぇ・・・。
   ピンとくる人もいるんじゃないでしょうか?」


黒岩「まあ、読んでない人は過去記事を読んでもらって
   正解に辿りついてもらおうじゃないか(笑)」





関根「それでは、第2問。作者みきさんに商社勤務の経験はあるのか?」


黒岩「うちの社の設定は中小の商社レベルではないですからねぇ。
   勤務経験なしでは描けないでしょう。」


山下「でも、元コンピュータ屋の経歴が長いと言う話ですから
   別にみきさん本人が商社勤めをしなくても
   勤務実態を知る機会は、あったかも知れませんよ?」


大沢「僕は会社勤めの最初がうちの社になりますから
   この件に関してはノーコメントでお願いします。」


友美「じゃあ、私も大沢くんと同じってことで・・・(笑)」


玲子「ここで意見を合わせても、今後のストーリー展開には
   全く影響無いのに・・・いいの?友ちゃん」


友美「いいんです!大沢くんと同じで!」


玲子「はいはい(笑)」




関根「他に出題したいような問題はないかね?」


玲子「あの・・・いいでしょうか?」


関根「構わないよ。ここで遠慮はいらない。」


玲子「じゃあ、遠慮なく・・・(笑)
   第1問と質問がかぶるかも知れませんが・・・
   エロ描写の中でもSMちっくな場面が多いように思うのですが
   これって、みきさんのSM体験でしょうか?それとも願望?」


山下「おお!いい質問だ(笑)」


友美「でも、さすがに4Pの経験はないんじゃない?」


大沢「ついでに言えば、アナルも(笑)」


黒岩「みきさんは、かなり潔癖症のように思えるからな。」


大沢「そうなんですよ、普段の考え方を書いた記事を見てる限り
   全部経験済みとは思えないんですよね。」


山下「大沢くんよりは年齢を重ねてる分だけ、どんな経験をしてるか
   誰にもわからないんじゃないかな?
   まあ、本人がここにいれば、かなり突き詰めて質問出来るんだが。」


関根「玲子くんの質問だから、これを第3問としておくか。」



和やかな雰囲気の中、設問が出揃ったように見えた。




しかし、玲子は関根の正面に座っていることで、ある疑問が生じた。

関根の目線の動きから、玲子の中に沸いた疑問は徐々に確信へと変わっていった。


玲子「あの・・・関根常務。さっきから気になることがあるんですけど・・・。」


口に出そうとしている玲子の確信とは?!




次号に続く(笑)


続きの気になる方は 1クリックヨロシク<(_ _*)> (笑)



玲子と友美--番外編「座談会」act3へは こちら  から

AD
いいね!した人  |  コメント(13)  |  リブログ(0)
2005年05月06日(金)

玲子と友美--番外編「座談会」act1

テーマ:「商社にて」番外編

この話しは、先日の『玲子と友美--番外編「喫茶店にて」act1

            『玲子と友美--番外編「喫茶店にて」act2

            『玲子と友美--番外編「喫茶店にて」act3 』の続きです。


先にお読みになってから、こちらの話しをお楽しみ下さい。



--------------------



「では、『商社にて』の登場人物による座談会を行いたいと思います。」
山下の宣言で某料亭での座談会が始まった。


メンバーは上座奥から順に、関根常務、山下部長、黒岩専務。
下座の奥からは玲子、友美、大沢が並んでいる。


山下「まずは関根常務からご挨拶を賜りたいと思います。」


関根「そんな固いこと言わなくてもいいじゃないか(笑)
   週刊誌の座談会で、そんなに固いのは見たことないぞ?」


友美「普通に喋っちゃいけない雰囲気になりますよぉ。
    山下部長!もっと、普通にしてください!ふ・つ・う!(笑)」


友美の一言で笑いが起きて、やっと座が和んだ。





玲子「どちらも2章まで終了しましたよねぇ?
   それぞれの立場で感想なんかどうでしょう?みなさん。」


大沢「さすが玲子さんですよね。全員に発言の機会をくれるなんて・・・。」


友美「気配りの山下って言われてるんだから
    本当は、山下部長が言うべきなのにさぁ(笑)」


山下「こりゃ参ったな!1本取られた(笑)」


中年山下としては頭をかくしかない状況だ。





関根「それじゃ、私から発言しておこうかな?」


あたりを見回して、関根は全員が頷くのを確認した。




関根「玲子くんと世紀の1戦のチャンスだったにも関わらず、おしかった!」
   
全員爆笑。





友美「あれ、本当に立たなかったんですか?」


関根「年齢もあるが、病気もかなり影響してるんでね(苦笑)」


大沢「出来ないんだったら、僕に代わってくださいよ!」


山下「それは男性読者のほとんどが、そう思ったと思うぞ?
    私も代って欲しかったくらいだからな(笑)」




黒岩「次は私にチャンスが巡ってくると言う予感・・・ふふふっ。」


友美「嫌われキャラ目指してるんですか?専務(笑)」


大沢「友ちゃんだって、好みのキャラじゃないくせに・・・」


友美「なっ!なんでバラすのよ?!(汗)」


大沢「みんな、知ってるってば(笑)」


友美がちょっと膨れっ面になって、玲子の方へ助けを求めるように見たので
仕方なく、玲子が助け舟を出した。




玲子「ゆずちゃんのコメントで、専務はSキャラと予想されてますよ?」


黒岩「う~む・・・確かに責めは好きなんだよなぁ(笑)
    相手が変わると新鮮な気分にもなれるし。」


山下「いつも精力的に女性に手を出されてるのは、読者も承知ですよ。」


友美「そういえば、山下部長は保守的なキャラですよねぇ?
    玲子さんにも結局、手を出せず仕舞いでキスだけだし・・・
    って、今後はわからないけど(笑)」


関根「実際、折角のチャンスの時に理性で止められるものかね?
    したくても出来ない私の場合は別だが・・・。」


友美「常務・・・それ、笑えませんよぉ・・・」






大沢「僕にチャンスがくるのなら、止めません(笑)」


玲子「大沢くんには女性ファンが多いのに、そういう発言は・・・」


大沢「でも本音ですよ?読者はわかってくれると思いますけど?
    男はみんな、いい女が目の前にいて、チャンスが巡ってきたら
    したいに決まってる(笑)」


友美「でも、大沢くん!この前の焼鳥屋の帰りのチャンスの時に
    私のこと、襲ってくれなかったじゃない?!」


山下「大沢くんに襲って欲しかったのかい?!(笑)」


全員爆笑。






玲子「座が和んできたところに申し訳ないんですけど・・・
    今日の座談会はみきさんの依頼ですよね? 
    何か話題にして欲しいリクエストとかなかったんですか?」


関根「ああ、忘れてたよ(笑)
    みきさんがみんなの本音を聞きたいってのは当然だが・・・
    登場人物から見た、みきさんについても語っていいと思うんだ。
    どう思われてるのか、本人も気になるんじゃないかな?」


玲子「みきさんについてですか・・・。」


友美「あの人、えこひいきが多いと思います!」


山下「ストレートな意見だなあ(苦笑)」


友美「だって、今まで玲子さんと私の2本立てってことだと思ってたのに
    私の扱いってあんまりじゃないですか?
    ただのスキモノにしか見えないんですよ?!」


黒岩「本当のことじゃないか(笑)」


友美「失礼しちゃうわ!せめて恋愛ハンターとか言ってくれません?」


また膨れっ面になったが、若い友美はみんなから愛されるキャラクターなので
からかわれるのは仕方ないのかもしれない。





山下「他の皆さんはどうですか?」


黒岩「私をエロおやじ風に描いてあるが、単なるエロおやじではない!」


友美「変態エロおやじでしょ?(笑)」


玲子「そんな突っ込み方しなくても・・・」


黒岩「別にいいんだよ。ある意味当たってるからな。
    でも人間はエロを忘れて生きてはいけない。
    これが私の持論だ!」


山下「そう言えば、中山課長のお宅は夫婦で理想的だと思うのですが
    それについては、どう思われます?」


黒岩「夫婦で同じ嗜好なら、それが一番円満の秘訣だろう。
    人から見て変態と言われようが、家庭内で他人には迷惑かからん。
    それが一番平和じゃないのか?」


関根「専務から真面目な発言が出るとは思いませんでしたな(笑)
    うちのやつなんか、もう夫婦生活する気もない・・・。」


大沢「それって悲惨ですよね。何のために結婚したんだか・・・。」


玲子「大沢くんは若いから、そう思うかも知れないわねぇ・・・。
    私は経験ないから言えない立場だけど、出産も育児も大変なのよ?
    母性本能が発揮されてる時期に欲情しろって言われても
    中々応対出来るもんじゃないと言うのはわかるような気がするもの。」


友美「私は子供を作るより、作るための行為が好き♪」


関根「そんなこと言うから、スキモノに見えるんだって(苦笑)
    まあ、若いから仕方ないけどな。」






大沢「ここだけの話にしてもらいたい質問があるんですけど・・・。」


背筋を伸ばし、改まった姿勢で大沢が切り出した。


大沢「これだけエロシーンが連続してるんですけど・・・
    作者のみきさんって、こういうこと経験済みなんでしょうか?」


友美「あ!私も前から疑問に思ってた!」


黒岩「社内の内情にも詳しいみたいだし、設定も細かい。
    商社勤めの経験でもあるのかい?」


友美「そう言えば、うちの社長って登場しませんよね?どうしてだろ?

    読者に社長さんが多いからかなあ?」


黒岩「専務や常務の読者もいるぞ?こんなにエロエロではないだろうがな(笑)」


山下「勤務経験より性体験の方が気になるよ、私は(笑)」


玲子「私もエロシーンの描写が細か過ぎると思ってました。
    常務は時々連絡取ってらっしゃるんでしょう?
    そのあたりはどうなんですか?」


関根「おいおい・・・私に詰め寄られてもなぁ・・・。」



腕組したまま、関根が考え込んでいる。



いよいよ作者みきのプライベートが明かされる時が来たのだろうか?!

次号に続く(笑)





続きの気になる方は 1クリックヨロシク<(_ _*)> (笑)



玲子と友美--番外編「座談会」act2へは こちら  から
いいね!した人  |  コメント(11)  |  リブログ(0)
2005年05月05日(木)

玲子と友美--番外編「喫茶店にて」act3

テーマ:「商社にて」番外編

この話しは、昨日の『玲子と友美--番外編「喫茶店にて」act1

            『玲子と友美--番外編「喫茶店にて」act2 』の続きです。

先にお読みになってから、こちらの話しをお楽しみ下さい。



--------------------





「失礼致します。」
もう1度、声を掛けて女将が引き戸を開けると、そこには友美の知った顔ぶれが並んでいた。


「すみません、お待たせしてしまって・・・」
玲子が軽く会釈して、部屋の中に入ったので、友美も後に続いた。


「しっ・・・失礼します・・・。」
普段は社内で見掛けるのだが、挨拶くらいしかしたことのないメンバーに戸惑っているのが友美の声のトーンでわかる。
玲子の後ろにぴったり張り付いているところを見ると、かなり緊張しているのだろう。


「こっちへ座りたまえ。」
関根は玲子に正面の席を指し示した。


「では、失礼します。」
玲子は関根の前の席に座り、友美を手招きして隣に座らせた。
「友ちゃん、緊張しなくていいのよ?あなたも主役の1人なんだから」
笑顔で声を掛けられた友美は、自分がこの場にそぐわない気がしていた。


「そうそう、玲子くんもお気に入りの、大沢くんにも連絡を取ってみたよ。
 得意先から直接ここへ来るように言ってある。
 間もなく到着すると思うんだが・・・。」
声に張りのある関根は、機嫌が良さそうだ。


自分のお気に入りである玲子を正面に座らせ、若い友美もゆっくり眺められる位置に座ってくれたのだから、当然と言えば当然だ。


「大沢くんも来るんだ。よかったぁ・・・。」
友美はほっとして、ようやくあたりを見る余裕が出たようだ。


関根の隣、友美の正面に山下が座っている。
山下の横にも誰かの席が設けてあるのだが、見当たらない。


「誰が来てるのだろう?」
不思議に思った友美の表情を、山下が見逃さなかった。
「友ちゃん、どうしたの?」
「あ、いえ・・・こちらにはどなたが・・・・?」
急に声を掛けられ、驚いた友美は少し口篭もった。


山下から「言っていいものかどうか・・・」と言う表情で関根の方に助けを求める目線を投げた。
関根が「隠す必要もないだろう?」と言わんばかりの表情をした後、一言。
「黒岩常務だよ。」


「ええ?!ヤダ・・・」
友美の口から思わず本音が出てしまい、焦って口を塞いだが後の祭だ。
しっかり全員に聞かれてしまった。


「わはははっ・・・若い子は正直だなぁ・・・。」
関根が吹き出して笑ったので、笑いを堪えていた玲子も肩を震わせはじめ、山下も友美の顔をニヤニヤと笑いながら眺めた。


「すっ・・・すみません・・・つい・・・。」
友美は背中を丸めて小さくなった。


「それじゃあ、丸っきり肯定してることになるわよ?友ちゃん」
笑いが止まらない玲子が友美を制したが、それがかえって笑いを引き起こす。


「あ!そっか!」
ついに友美も笑い出した。


4人が笑っているところへ、トイレから黒岩が戻ってきた。
「何がそんなにおかしいんです?」
黒岩も、まさか自分が笑いのネタになってるとは思っていない様子だ。


「いや、若い子は可愛いなあって話しだよ。」
関根が黒岩の興味をそらせたことで、玲子たちは笑いを収めた。


「で、常務。この席順は黒岩専務に失礼じゃないかと・・・。」
気配りで有名な山下が黒岩より上座に座っていることを疑問に思った玲子が質問を切り出した。


「いや、どんな芝居でも主役が上座でと決まっとるもんだからな。」
「関根常務、自分が玲子くんと絡んだからって、そりゃないですよ。
 私だってひそかなファンがついてるんですから・・・。」


「黒岩専務、まだその件は・・・。」
関根が唇に人差し指を当てた。


黒岩が黙ったので、山下が玲子たちに話しを切り出した。
「大沢くんが来てから始めようと思ってるんだが・・・。
 主要メンバーの座談会の要請が作者のみきさんから来てね。
 本音を語って欲しいらしいんだ。」


友美は玲子や関根の言った「主役」の意味がやっと理解出来たようだ。
「じゃあ、ここで会社の上下関係なしの本音を言っていいんですか?」
若いだけあって、友美の言い方はストレートだ。


「まあ、年長者への言葉の配慮さえ忘れなければ
 何を言っても怒られることはないと思うわよ?」
玲子が友美の緊張を解くかのように言った。


その時、山下の携帯からメールの着信音が聞こえたので、メールを確認した。
「大沢くんが到着したみたいだ。」
山下が携帯をたたむと、廊下の方から人の気配がした。

女将が大沢を案内してきたようだ。


「失礼します。お連れ様がお見えになりました。」
引き戸が開かれて、大沢が入ってきた。


「失礼します。」
大沢は一礼すると、目で部屋の中のメンバーを確認した。


「すごいメンバーが集まってますねぇ。僕が入っていいんですか?」

「大沢くん抜きでは、読者もみきさんも納得してくれないだろ?
 ここへ座らないか?若いもの同士で・・・。」
山下が友美の隣の席に座るように指示をした。

「すみません。失礼します。」
大沢が友美の隣に座ったところで、関根が山下に合図を送った。


山下はそれを受けて座り直した。

「では、『商社にて』の登場人物による座談会を行いたいと思います。」





ストーリーの中心を担うメンバーで、どんな話し合いが行われるのだろうか。
作者のみきの座談会への意図は・・・?

読者の期待通り、この場にみきは登場するのでしょうか?





続きの気になる方は 1クリックヨロシク<(_ _*)> (笑)



玲子と友美--番外編「座談会」act1へは こちら  から

いいね!した人  |  コメント(4)  |  リブログ(0)
2005年05月03日(火)

玲子と友美--番外編「喫茶店にて」act2

テーマ:「商社にて」番外編

この話しは、昨日の『玲子と友美--番外編「喫茶店にて」act1 』の続きです。

先にお読みになってから、こちらの話しをお楽しみ下さい。


--------------------


話しの途中だと言うのに、玲子はどこへ電話するのだろうか・・・。


携帯を耳にあてた玲子に、友美が煙草を見せて「吸っていいですか?」とゼスチャーをして見せた。
玲子は右の指先で丸を作って、OKのサインを出した。


最近、体調が良くなさそうな玲子に、煙草の煙が流れていくのを気にした友美は、セーラムに火をつけた後、通路側に向って煙を吐き出した。


「ふぅぅ・・・。」


玲子が煙草を吸わないので、友美は少しの間、我慢していたのだ。
我慢していた分だけ深く煙を吸い込んでいるようだ。

友美がもう1度煙草を口元へ持っていこうとした時、玲子の携帯が相手に繋がったようだった。


「もしもし、玲子です。今、よろしいですか?」
玲子が電話の相手に敬語を使っていることで、友美は誰に電話をしているのか予想がつかなくなり、唇の手前で止まった煙草を持ったまま、じっと玲子を見詰めていた。


喫茶「青山」の店内は夕方の待ち合わせの客が出入りし始めて、かなりざわついているので、玲子の携帯の相手の声は友美に聞こえない。

玲子の話している分しか聞こえないのだ。


「ええ、今、友美ちゃんと一緒なんです。ええ、はい、そうです。
 じゃあ、そちらと合流した方が宜しいですか?
 私は構いませんが・・・。友美ちゃんにも確認します。
 少し待って頂けますか?」

玲子は携帯の送話口を左手の内側に向け、手の中に握るようにした。


「友ちゃん、今夜、少しくらい遅くなっても大丈夫?」
「はい、私は構いませんけど・・・?」


「実は、友ちゃんも一緒に話しに入って欲しいんだけど・・・。
 夕食の心配はいらないから、おうちに連絡入れておいてくれないかしら?」


「はい・・でも、私が入っていい話しなんですか?」
「勿論よ。後で説明するわ。じゃあOKってことで・・・。」


玲子が携帯の相手に、友美の承諾を伝えているのを見ていると、友美の頭の中を不安がよぎる。
管理職の玲子が敬語を使う相手なので、大沢とは考えにくい。


「うちの偉いさんだったら、ヤダなぁ・・・」と思いながらも、友美は携帯を取り出して家に電話を入れ、夕食を済ませて帰る旨だけ連絡した。

友美が電話を切ると、玲子も電話を終えていた。


「じゃあ、出ましょうか?友ちゃん。」
玲子が伝票を持って立ち上がったので、友美は慌ててバックと携帯を持って席を立とうとすると、玲子が笑顔でテーブルの上を指した。

「友ちゃん、忘れ物!」
玲子の指先を見ると、さっき吸っていたセーラムの箱とライターがあった。


「あっ・・・」
友美は慌てて携帯をバックに入れ、煙草とライターをテーブルから取り、顔を上げると玲子がレジで支払いをしている。


「まいったなあ・・・もう・・・。
 こういうことをさり気なくやれるんだから!
 玲子さんのファンが、また増えるじゃない。

 私なんか、忘れ物するわ、玲子さんに奢ってもらうわ、で
 また、読者の間で評価が下がるんだわ・・・」


友美は心の中で、少し愚痴をこぼした。


連載が遅れていることで、かなり不満を持っているのだから、こんな些細なことでも友美の心に引っ掛かってしまう。
しかし元々、友美はネガティブな考え方をする方ではないので、レジ横の玲子のところへ行く頃には、すっかり気分を切り替えた。


「すみません。ごちそうさまです。」
友美は玲子に軽く会釈して、お礼を言った。
「さて、出ますか。」
玲子と友美は喫茶「青山」を後にした。


右手に10mほど行くとタクシー乗り場が見える。
玲子が近づくだけで、タクシーのドアが開いた。


「私が近づいても、こうはいかないのよね・・・。
 玲子さんがやると、何もかもサマになるんだから。」
やはり、連載の遅れで「自分の出番がない」と言うことは、友美の乙女心をかなり傷つけているようだ。


玲子が先に乗り込んだタクシーに、友美も続いて乗り込んだ。
友美が乗ると同時に、玲子が運転手に行き先を告げた。
聞き覚えのない、店の名前のようで人の名前のような行き先を聞いて、更に不安になった友美は玲子に質問した。


「これからどこに行くんですか?誰がいるんですか?」
「行ってからのお楽しみよって言うと、余計に不安?」
少し意地悪な表情で玲子が友美の質問をはぐらかした。


「いえ、玲子さんが変なところに連れ込むとも思いませんから。」
「みんな、集まってるみたいだから、変なことにはならないわよ。」
「え?みんな・・・?」

友美が聞き返しても、玲子は黙ったままだ。


仕方がないので、何人集まっているのか、友美は考えた。

「関根常務は外せないよね。玲子さんと一戦交えた仲だもの。
 こういう時、山下部長は来ないかも知れないな。
 なんだか、玲子さんを避けてるところもあったし・・・。
 あ!大沢くんもくるのかな?来てたら嬉しいけど♪」

色々想像しているうちに、タクシーは目的地に着いたようで、料金メーターから直接レシートが印字されている。


「友ちゃん、先に降りて。」
玲子に促されてタクシーを降りると、お屋敷風の入り口の前だった。


タクシーの支払いを終えた玲子が降りてきてた。
「さ、入りましょう。」
声を掛けられた友美は、どこに店があるのか見当がついていなかった。


玲子が勝手知ったように引き戸を開けて入っていくのを見て、友美はピンとくるものがあった。

「あっ!ここ!関根常務と!」
思わぬほど大きな声が出てしまった友美は、はっとしたように口を押さえた。


「大きな声で言わないでよ。思い出すと恥かしくなるから・・・」
玲子が少女のように頬を染めて恥らった。


敷石を踏んで歩きながら左右を見ると、小さな日本庭園のような庭が見える。
植木の手入れも十分に行き届き、まるで風景画のようだ。
友美はこの料亭に初めて連れてきてもらったのだ。


玲子が玄関口の引き戸を開けると、女将が笑顔で出迎えてくれた。
「いらっしゃいませ。関根様がお待ちですよ。」
料亭の女将は1度来店した客の顔は忘れない。
玲子の顔を見て、すぐに関根の連れとわかったようだ。


2人は女将に案内され、関根の部屋の前に到着した。
「失礼します。お連れ様がお見えになりました。」
女将が中に声を掛けると、関根の声で返事があった。


「失礼致します。」
もう1度、声を掛けて女将が引き戸を開けると、そこには・・・






続きの気になる方は 1クリックヨロシク<(_ _*)> (笑)





玲子と友美--番外編「喫茶店にて」act3  は こちらから

いいね!した人  |  コメント(12)  |  リブログ(0)
2005年05月02日(月)

玲子と友美--番外編「喫茶店にて」act1

テーマ:「商社にて」番外編

2人が勤める商社のある幹線道路沿いに喫茶店「青山」がある。


定時退社した友美が先にアイスミルクティを頼んでいると、自動ドアの向こうに玲子の姿が見えた。

「玲子さん、こっちです。」
友美が手を上げて合図を送ると、玲子もすぐに気がついた。


「ごめんね、遅くなって・・・。」
「いえ、更衣室で瑞樹と喋ってたんで、さっき来たところです。」


友美のオーダーを聞いた店員が立ち去らないことに気がついた玲子が
「あ、私はアイスコーヒーで。」
と、自分の分の注文を告げた。


「わかりました。」
店員は友美の伝票に追加オーダーを書き込み立ち去った。


玲子は店員が立ち去るのを目視確認してから、友美の方を見た。
「どうしたの?相談したいことって・・・。」
友美は小首を傾げ、一瞬躊躇するような気配を見せる。
「相談って言うか、愚痴って言うか・・・。」


言葉尻を濁す友美の様子がおかしいと感じた玲子は、長期戦になりそうな気配だけを感じていた。

「友ちゃんから話したいって、あんまりにも珍しいから
 時間はたっぷり取ったわよ?相談でも愚痴でもどうぞ。」
玲子の微笑につられて、友美も複雑な笑い顔に変わった。


友美が目線を下げ、深く息を吸い込み、吐き出すように話始めた。

「大したことじゃないって言えば、本当に大した話じゃないんですよ?」
「ええ、どんな話でも聞くわよ。そのつもりで来たのだから。」
玲子は表情を固く真面目なものに変えて、友美の言葉を待った。


沈黙の時間が流れる。


こういう時、話しのきっかけを作るより、自発的な発言を待つ方なので、玲子はじっと黙ったままだ。
しばらくして、意を決したように友美が顔を上げた。

「玲子さんの話が再開されないと、私の話が先に伸びるじゃないですか?!」


玲子は一瞬、鳩が豆鉄砲を食らったかのように目を見開いたが、次の瞬間には顔を伏せて笑い始めた。
今度は、笑われると思っていなかった友美がきょとんとした顔になった。

「ごっ・・・ごめんなさい。笑うつもりじゃなかったんだけど・・・。」
言い訳しながらも、笑いが止まらない玲子。


とうとう、バックからハンカチを出して目尻を押さえ、化粧が崩れるのを気にしているようだ。

それでも、まだ笑いが収まらない玲子を見ていた友美が膨れっ面になった。


「あ~あ・・・言うんじゃなかった・・・。」
ツンと突き出した肉感的な唇も若さと色気が交じり合って、男を惹き付けることを知っている友美の得意な表情だ。
玲子の前なので、今日は意識して作った表情ではないはずだが、社内ではない気楽さから、ついプライベートが出てしまったのだろう。


「友ちゃんの言いたいことは、わかったわ」
玲子は苦笑しながら、友美の機嫌を取ろうとした。
「作者のみきさんに対しての不満なんでしょう?」


友美は一気に言葉を続けた。

「そうなんです!すごく不満ですよぉ!
 順番から言えば、次は『玲子の場合』3章じゃないですか!
 みきさんの不注意で長らく休筆状態が続いてるのはわかってますけど!


 玲子さんの話が進まないと、私はいつまで待たされるんですか?!

 ストーリーはホットコーヒーのままで止まってるんですよ?

 GWの谷間になってしまって、アイスを注文するようになってるのに!

 いつまで待てばいいんですか?!


 この間も、みきさんが『閑話休題』のテーマの中で、
 私のことを巨乳って書いたんですよ?!
 ストーリーが復旧出来ないからって、あんまりじゃないですか?!


 みきさんって、私の過去も知ってるはずでしょ?
 昔、この胸はコンプレックスだったんですよ?!そりゃ、今は違うけど・・・
 でも!それをブログで、勝手に巨乳巨乳って・・・!!!」



友美の声のトーンが上がり、テーブルを叩くのではないかと思われるほどになった頃、急に黙ったのは、店員がオーダーをテーブルに運んできたのが見えたからだった。


店員が2人の飲み物をテーブルに置き、去るのを待って、友美は声を普段のトーンに戻して話し始めた。
「玲子さんは美乳って書かれて良かったじゃないですか。
 私だけ、ああいう書き方されて・・・。」


玲子は友美の言葉を遮るように手を振った。
「違うわよ。あれは、みきさんが微乳を変換ミスしたの!きっと本人も気付いてないわよ、私の推測だけど。
 貧乳とは表現しずらかったんじゃない?」
言葉の最後は苦笑になっていた。


「でも!玲子さんと私の扱いが違うと思いません?!
 玲子さんのお相手は、玲子さんに気がある人ばかりじゃないですか?
 私は行きずりの相手だったし・・・。」


友美の言葉に玲子は即答せず、ちょっと考えていた。


「関根常務と結局は、してないでしょう? 私は4Pですよ!4P!」
また友美の声が大きくなり、不満度合いがあからさまになった。


「でも、すごい感じ方してたじゃない・・・?」
不敵な笑みを浮かべ、玲子が囁くように言うと友美が黙ってしまった。

「友ちゃんの若さとスタイルの良さは、私にない武器なんだから
 もっと、自分に自信持ってていいと思うわ。」


玲子の言葉に少し泣きたい気分になった友美は、もう1つの不安を口にした。


「でも・・・このまま、いつ再開されるかわからない状態で
 玲子さんの話しの次まで、私は出番がないんですよ?
 このままじゃ、私・・・読者の皆さんに忘れられそうで・・・。」
友美の目に薄っすらと涙が滲んだ。


「それは大丈夫じゃない?友ちゃんのファンもいるんだから。」
玲子はポケットティッシュを友美に渡した。
「すみません・・・。」
受け取ったティッシュを1枚抜き取り、友美は目尻の涙を押さえた。


「でもね、玲子さんのファンって多いじゃないですか。
 コメント欄でも、玲子さん絶賛の人が多いじゃないですか。」


確かに「玲子の場合」をUPすると、男性読者のコメントが入ることが多い。
女性でコメントを積極的に入れてくれるのは、ゆずちゃんくらいなのだ。


「ふぅ・・・みきさんの書き方の問題なのよね・・・。
 私に憧れを持ってくれてる読者の方には申し訳無いんだけど
 友ちゃんの方が現実的と言うか、身近に感じると言うか・・・
 女性読者は親しみ持ってくれてるんじゃないかしら?
 ただ、SMっぽいシーンが多くてコメントしにくいんだと思うわ。」


今までSMっぽいシーンをUPして、コメントを残してくれる女性読者は、ゆずちゃんしかいなかったのも確かな話しだ。
このあたりは、さすが自称エロテロリストだけのことはある。


「玲子さんの話、信じていいんですか?
 本当に、私の話しを待ってる人はいるんですか?」
友美の不安は完全に拭い去れた訳ではなさそうだ。


「ちょっと、待っててくれる?」
玲子はバックから携帯を取り出した。


話しの途中だと言うのに、玲子はどこへ電話するのだろうか・・・。






続きの気になる方は 1クリックヨロシク<(_ _*)> (笑)



---補足説明---


特別出演のゆずちゃんに出演料の代りにヾ(  -)*) ムリヤリチュッ♪






玲子と友美--番外編「喫茶店にて」act2  は こちらから


いいね!した人  |  コメント(12)  |  リブログ(0)

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。