019年に発表された内閣府の調査結果によると、自宅に半年以上閉じこもっている「ひきこもり」状態の人は4064歳が全国で推計61万3千人その期間が7年以上になる人が半数を占め、15~39歳の推計54万1千人を超え、ひきこもりの高齢化、長期化が鮮明になったとのこと。

 

 

Pomplamoose - Another Day

 

 

ロナ禍になった当初。世界中がまさに死活問題に直面している中で、こんなにも家や一人では過ごせない人たちが世の中に多くいるものかと、"ごく当たり前"の光景に唖然としながら、そんなニュース映像を眺めていた。

 

いつもであれば、世界の出来事はあくまでもテレビやスマホの中で起きている他人事で、自分はその傍観者になっている事が常だった。(自分が納めている税金は確実にあの役所のトイレットペーパーになっていると言うのに…) それでも時間になると、普段なら"眠らない"はずの街から次々と消えて行くネオンライトと人の姿… そんな"当たり前"の様に夜が夜らしくなる様は目を引くほど異様な光景で、ただ事ではないとはさすがに実感はさせられていた。

 

 

Pomplamoose - Mister Sandman

原曲:The Chordettes - Mr. Sandman

 

 

た別な日には、駅前で、『マスクの着用に反対』運動をしている若者達が集会を開いていた。彼らにとって"マスク着用のお願い"は、政府の陰謀だとか権力からの強制であるので反対をしたい意図があるらしい。そして、この集会後にメンバーの有志で、やや混んでいる山手線にマスクを着用せずに乗る運動をすると言うものだった。

 

そしてここ最近では"形を変えながら"もしびれを切らした人たちが、少しずつこれまでの日常生活や夜の街、観光地へと戻り始めた途端、より感染力の強い"変種株"も幅をきかせ始め、我らが選ばれし政府より数回目の緊急事態宣言と言うものが発令されてしまった。

 

 

第三章 国民の権利及び義務

第十一条 国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与へられる。

第十二条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつてこれを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉の為にこれを利用する責任を負ふ。

第十三条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。

第十九条 思想及び良心の自由はこれを侵してはならない。

第二十一条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。 ② 検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない

 

 

Pomplamoose - Jamiroquai Bee Gees Mashup

原曲:Bee Gees - Stayin' Alive

原曲: Jamiroquai  -  Insanity 

 

 

の脳には、"本能"と"経験"を比較して、その都度プライオリティを再構築する優秀な仕組みがある。『意味記憶』よりも『エピソード記憶』が優位に働く。"喉元過ぎれば熱さを忘れる"ことも仕組み的にはごく自然だ。

 

イライラややり場の無い怒りや悲しみを解消する時にまずやりがちな、スケープゴートをひねり出して『他人の所為にする』ことも、根本的な解決にはならずとも一時しのぎにはなる。悪口や最近話題の"正義中毒"には社会性が高い人に多くみられる上、快感までをも得られる脳の作用があるらしい。なおかつ、それが愛情の裏返しな面でもあり、『異質な者を排除してコミュニティを守ろうとする』有益な効能となるものだから厄介だ。

 

そして、普段なら、個性や多様性は賛美されるし柔軟性は必要だと声高に主張される。人ひとりを最小単位の基準とし、尊重されるべきだと自然に考える。しかし、いざ混乱する事態が起こると、いざこざの種どころか暴力行為までをも引き起こす。とにかく他人の言動が気に障る。どちらかと言えば何らかのコミュニティの意思を尊重する様求めがちになる。

 

 

Pomplamoose - Les Champs-Elysées

 

 

回の歴史的なパンデミックはなかなか予想し得ない範囲に当たるだろうから、混乱をしても当然だし、人それぞれ、考え方や行動の違いがより浮き彫りになることも自明の論だろう。

 

議論になった、マスク等の買い占めや転売問題も、商売としては皆日常行なっている方法論でしかないどころか原則ですらある。ただし、社会を揺るがす行為を断罪することも正当な行為だ。

 

一方、政府の対応のまずさだと批判をしても、一部の事案はそうだとしても、違法と明記されていないもので、国民を強制的に縛り付ける法律は存在しない。誰がいつどう決めたものであろうと憲法は有効だし、その原則に従って立法されることは小学生の教科書にも載っている通りだ。だから『お願い』をするのが精一杯の政治的な行為になる。もちろん、国民の心理に巧く届く様なお願いや要請であったかは別問題であるけれども…。

 

 

Pomplamoose - Bust Your Knee Caps

 

 

うしたら良いものか悩む事案については、より確かだと思える情報が得られない内には軽々に動かないことがベストではあるけれども、そうは言ってはいられない現実がある。そこで、まず前提条件として、ウィルスはあくまでも生物学的現象なので、極端な陰謀論に踊らされて思考が停止しない様にしたい。何かや誰かの所為でこうなった、との、"過去"の探求ではなく、この状況下でこれらどうしていくのかの、”この先”が最優先事項なのだから。

 

すると、数少なく限られた選択肢の中では、ロックダウンの様な政策に期待するよりも、ワクチン接種の方がより民主的な手法になりそうだ。想定外の緊急事態にその都度憲法を精査して改正し、野党欠席のまま新しく法律を作り出してきたこれまでの方法では間に合わないし、何より国民に強制的な制限をかける法律だけに大混乱を起こすことは目に見えていて、素早い対応が必要な時に有効な手段だと思えない。

 

となると、一応は用意されていて、あくまでも対応はあなた次第、自身の生活や社会の一員として、自分のスタンスでの判断が出来る。パンデミックに無条件降伏する訳にも行かないし、とかく世間体を気にする日本人特有の気質もあり、それぞれに"それなり"の選択と対応をとる人が多いだろうと。

 

 

Pomplamoose - Mr. Blue Sky

原曲:Electric Light Orchestra - Mr. Blue Sky

 

 

屋の中でひとり、ネガティブな雰囲気に包まれながらも、これまで理想とされて推進されていた、グローバル経済、市場指導型のグローバリゼーションについて、今回のパンデミックにより、具体的に浮き彫りになった欠陥が改善されることがあるだろうとの期待と、一時的にかなり物価が上がることになるとの心配をした。とにかく経験から学んでそれを実行する動きは少なからず必ずある。そして、金融界だけ活気づいた謎の現象については、実体経済との乖離がある証明になったので、注意は向けるだろう。

 

今回のパンデミックについてだけではなけれども、このところ、脳科学から様々な分野がある心理学、アプローチが違う多方面からみた経済学、いろんな立場を取っている政治学や社会学、ロボット工学やAIに関する研究から派生した人間の研究、現代ではかなり細分化されている各種の哲学者や倫理学者の話、そして多岐に渡る医学分野からの見解…。一見、相容れなそうな学問や研究内容から共通項が見えてくることが多くなっていることも実感している。

 

キング牧師の言葉、『考えてみれば、私たちが出すゴミを集める人は医者と同じくらい大切です。どんな労働にも尊厳があります』も、歴史の教科書にあった過去の話ではなく、いままさに皆が実感していることではなかろうか。

 

 

それにしても、自分のこの引きこもり体質が、これほど得に働くことがあるものかと予想だにしていなかった…。まさに、『人間万事塞翁が馬』である。

 

※ このブログは敢えて小難しい言葉を多様し、小難しく意図的に書かれております。

 

Pomplamoose - La Vie en Rose

 

今回の音楽は、Pomplamooseというグループで、まさにネット時代ならでは、お互い別々にYouTubeで活動していた、所謂、音楽系ユーチューバーの2人が出会い、一緒に活動をはじめて人気が出たバンドです。(後にご結婚をされ、今は夫婦バンドになりました)

 

映像とおり、男性の方がマルチプレーヤーということもあり、レコーディングや撮影は自宅で行なわれていて、まさにステイ・ホーム。カバー曲が多く馴染みやすく、お二人の楽しそうな姿に、こちらまで明るい気分にさせてもらえます。ここ数年は、成功したおかげでアットホームな感じのものが減り、正式メンバーでは無いかも知れませんが、メンバーを増やし、スタジオ録音やライブ活動をしている様です。余談ですが、はじめてYouTubeのチャンネル登録をしたのが彼らでした

 

 

"医学は科学ではない。あくまでも現象を扱う学問であり、そこを勘違いするから間違えが多くなる。"  ~ 養老孟司