フランス(フランク)王が気になったその余話 | 元鉢巻きのサバティエンヌが今後もしかしたら本格的にボディビルダーを目指すかも知れないブログ

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訳あって現在は非活動的な日々を送っているかつて鉢巻きのサバティエンヌだった者がいずれ元気になって何事かをなさんとの思いを胸に抱きつつなんとなくその時々の出来事などを記すブログ

複雑で面倒くさい話にちょっと疲れたので、閑話休題。

ヨーロッパの昔の王さまって、
「二つ名」がついていることもありますよね。
有名なところでいくと、
イングランド王リチャード1世の「獅子心王」あたりでしょうか。
フランス(フランク)王にも二つ名のついている人がいます。
ルイ14世の「太陽王」が最も有名ですね。
その中で、シャルルマーニュを擁するカロリング朝、
こちらの王さま方に付けられた二つ名は、
シャルルマーニュの「le Grand(偉大なる)」を除くと、
ほとんどが悪意を感じずにいられないようなものばかりなのです。
という訳で、シャルルマーニュ以外の、
カロリング朝フランク王につけられた二つ名を列挙してみます。
ちゃんとした歴史学の書籍などには違う日本語訳が書いてあると思いますが、
今回はフランス語を私なりに日本語訳したものを書きます。
(「どもり」は差別用語とされていますが、
 この二つ名をつけた人々の認識には、
 「吃音」とするより「どもり」とした方が近いのではないかと思い、
 その言葉を使いました)

ちびのペパン
お人好しのルイ(「信心深いルイ」の二つ名もあり)
禿げのシャルル
どもりのルイ
デブのシャルル
単純なシャルル
よそ者のルイ
怠け者のルイ

こうも悪意に満ちた二つ名ばかりついていると、
やはり悪意でつけた可能性が高いのではないかと考えてしまいます。
カロリング家がフランク王だった時代の終わりごろ、
有力貴族である別の家の者が王位を継いだり(奪ったり?)することもあり、
最終的に、ヌストリー候やアンジュー伯やパリ伯をやっていた家出身の、
ユーグ・カペーが完全に自分や自分の子孫を王家にして、
王家たるカロリング家は滅びた訳ですが、
全世界の歴史を鑑みるに、
こういった王位や皇位を継承する家が変更する事態が起こると、
王位・皇位を奪った形になる、後の方の王家・皇帝家は、
自分たちの王位・皇位継承を正当化したいので、
前の王家・皇帝家を悪しざまに言う傾向があるため、
カロリング朝フランク王たちの悪意に満ちた二つ名は、
ユーグ・カペーに始まるカペー朝フランク(フランス)王家が、
つけたものかも知れませんね。
ちなみに、ユーグ・カペー以降のフランク(フランス)王は、
全員がユーグ・カペーの直系男系子孫であるところの男子なので、
王家が変わることも何回かありましたが、
特にお互い悪く言い合う必要はなかったということなのでしょうか。
ユーグ・カペー以降のフランク(フランス)王の二つ名は、
よい意味のものの方が多く、悪い意味のものも少しある程度です。

ついでに、どうでもいいことですが、
私は吃音がまったく気になりません。
というよりも、吃音にまったく気付きません。
これまでの私の人生で、
私と深く関わっている男性トップ3は、
3人とも吃音なのですが、
私が自分からその3人が吃音であることに気付いたことはなく、
本人や周囲がその人物が吃音であることを話題にして、
初めて吃音であることを知った次第です。
そんな人間なので、正直、
吃音によって何らかの問題が生じることや、
吃音が社会問題として扱われている理由が、
まったく理解できないのですが、
問題と感じている人がいる以上は、
軽視してはいけないと、
必要とあらばその問題にしっかり取り組む覚悟は常に持っています。
でも、吃音で困ることってあります?
ゆっくり聞けば言葉を聞き取れない訳でもなんでもないですし、
吃音が問題になるというのは、
要は聞く側の忍耐力が足りない、
聞く側の心が狭いということですよね。
みんなが心に余裕を持って、
相手が誰であってもその言葉をゆっくりしっかり聞くようにすれば、
吃音という問題はこの世から消えてしまうと思うんですが。
どうでしょう。ねえ?