みなさんお久しぶりです!ステイホーム週間いかがお過ごしでしょうか?私はこの期間に自然を愛でてみようとプラ舟ビオトープを始めてみることにしました。

 

プラ舟ビオトープとは?

プラ舟ビオトープとは、プラスチックで出来た浅型容器に水を溜め、その中に小魚や水草を植えることで擬似的に自然を再現すること言います。

 

こんな感じです。

 

自然の生態系といっても、たかが40cm×20cmくらいの容器ですから出来ることは限られます。一般的にはメダカやエビ、ドジョウなどの生物の他、水草を少々、流木2、3本入れるようです。もちろんビオトープとわざわざ呼ぶからには水槽と異なり、人間の手ではなく水草の光合成や太陽光によるバクテリアの繁殖といった自然の営みによって、ビオトープ内の環境が維持されるよう心がけます。2、3ヶ月経って環境が安定してくると、餌やりのほか、死骸処理といった作業すら要らなくなります。つまり途中で飽きてもなんとかなるわけです笑。

 

また普通、熱帯魚を買うときに必要になるブクブクやフィルター、ヒーターなどが一切不要ですので、初期投資も掛からず簡単に始めることが出来ます。45cm水槽で海水魚を始めるとなったら、初期投資だけでも3万は軽く超えますからね。

 

 

プラスチック舟40(黒)61cm×47cm×19cm(1000円前後)

底床:赤玉土、砂利(1500円+1000円)

水草(無農薬で産卵用、花、浮き草)(~2000円):ウィローモス、睡蓮

稚魚用の箱(プラスチックの箱ならなんでも)

カルキ抜き(400円)

えさ(400円)

稚魚用の浮き袋(500円)

石(拾ってくる)

流木(必要であれば)

水温計 600円

網(200円)

 

計7400円未満

 

ざっと必要なものをリストアップ。順調にいけば7000円くらいで抑えられます。

 

先に環境をセットしてから、3日ほど屋外に置いて、最後に買ってきた生物は投入します。(太陽光に照らすことで水道水に入ってる有害物質を抜きます)

 

上記の品はアマゾンやモノタロウで購入してもよかったのですが、コロナウイルスの影響で配達が遅れているとのことだったので、近くのホームセンターに行って買い揃えました。後日わかりましたが、プラ舟含め上記の品は大体、ペットショップでも手に入ります。

 

 

まずプラ舟の底に土を詰めます。プラ舟は一般的には長方形型を用いますが自分はオリジナリティを出すためにオーバル型を購入。園芸用の土を詰めていいのか不安に思う方もいるかもしれませんが、基本的には大丈夫です。ただアルカリ性と粒が大きすぎるのは避けるようにしてください。魚が死んでしまいます。私は水草を植えることも考え、赤玉土を敷くことにしました。

 

一色だと単調でつまらないので、左半分には赤玉土の上から川砂利を敷きます。

 

 

 

次に石を置きます。自分はホームセンターで買ってきましたが、そこら辺に落ちてるものを拾ってきても大丈夫です。ただ微生物などがついてる可能性があるのでしっかりと洗ってください。

 

水を溜めた後は水草を植えます。ウィラーモスという藻状の水草とアナカリス、カボンバを植えます。いずれも王道ですね😀

 

水草は光合成を行なって水中に酸素を提供するほか、メダカやエビなどの産卵場所となります。ですから絶対に入れるようにしましょう。

 

ただここで一つ注意事項があります。それは国産、無農薬を選ぶということです。メダカはまだ耐性はあるようなのですが、エビなどの甲殻類は農薬に非常に弱いです。水に農薬が少し混じってるだけで簡単に落ちてしまいます。(死ぬことを落ちると言います)。外国産と書かれているのも輸入時に間違いなく農薬をかけて洗浄しているので避けてください。初心者はここでよく失敗するので注意。ペットショップで売られているものも、農薬を洗い流してはいますが、それでもエビには厳しい場合があるので店員さんに聞いた方が無難です。ただ多くのペットショップでは無農薬は保証しないということにしているそうなのですが。。。(南米産ウィローモスなど品種名に外国産が付いてる分には大丈夫です。)

 

次に流木を置きます。こちらもそこら辺に落ちている木でも大丈夫ですがその場合は1日かけてきちんとアク抜きしてください。ちなみに流木は中に空気が詰まっていて、抜けにくいのでなかなか沈みません。水に沈めておくほか、熱湯で沸かす、テグスなどの糸で固定して無理やり沈めると行った方法が効果的です。大きい流木だと3ヶ月程度水が抜けないそうです。

 

 

さすが小学校元ビオトープ委員会副委員長、割とセンス良く出来た気がします(^^)

 

 

 

パイロットフィッシュとして近くの川で捕まえてきた黒メダカ(2匹)とミナミヌマエビ(3匹)を投入します。パイロットフィッシュとは本命の魚を入れる前に入れる水槽チェックのための魚のことです。もともとメダカやヌマエビは他の魚のパイロットフィッシュとして使われるくらい強い魚ですので、基本的にはパイロットフィッシュが必要ないのですが、昔買ってきたばかりの金魚を全滅させてしまった経験からここは慎重に行います。

 

ただ今入れた黒メダカは色が地味なので、パイロットフィッシュとしての役割が終わったら、再び川に戻すこととします。。

 

 

3日後、野生メダカ2匹を抜いた上で、ここでようやく生物を投入します。野生メダカは自然界にいただけあって繁殖力が強く、気性も荒いんですよね。。黒メダカが増えすぎても困るので元いた川にリリースしてきました。ミナミヌマエビは特に問題がないのでそのまま放置しておきます。(水質悪化に敏感なヌマエビが生きているということは、環境が安定しているということ)

 

まずメダカは楊貴妃と白メダカをそれぞれ10匹ずつ。あとはミックスで適当に買ってきたものを投入します。

楊貴妃のオレンジと白メダカの白が紅白で綺麗に映えますね~。ボウフラなんかも綺麗さっぱり食べてくれます。(40ℓ容器ですので単純換算で魚は40匹入ります。)

 

 

 

次に日本の固有種ヌマエビを投入します。こちらは体が大きく存在感のある代わりに繁殖力のないヤマトヌマエビ10匹と体が小さい代わりに繁殖力の高いミナミヌマエビ10匹投入します。ただヤマトヌマエビは若干攻撃性が高いと言われるので他のエビを攻撃しないか様子見です。

 

ついでに水洗浄のためにヒメタニシを5匹投入します。

 

ゆくゆくはレッドビーシュリンプとドジョウも追加しようと考えています。混泳できる魚は大体放り込もうかなと考えています。ちなみに亀なんかを入れちゃう人もいるそうなのですが、亀はメダカを食べちゃうので禁忌です。金魚なんかも口に入るものは基本的に食べてしまうので混泳させない方が無難です。同じくポンプ等いらず放っておいても成長するベタ(魚の名前です)なんかも、他の魚が死ぬまで攻撃し続けると言う好戦性の高さを誇りますので、混泳は出来ません。

 

 

水槽をやったことがある人なら分かると思いますが、買ってきた魚をいきなり水槽に放り込んではいけません。きちんと温度と水質合わせを時間をかけて行なってください。具体的には魚の入ってるビニール袋を30分間水に浮かべ温度が一緒になるのを待ちます。次に1/3ずつ水を混ぜ合わせます。これを10分ごとに3回行なってください。これをやれば入れた途端に魚やエビが落ちてしまうということはなくなるでしょう。

 

これで全て完了です。

 

 

割と頭のなかにあるイメージ通りに完成できました!あとは温度が30度を超えないようにしたり、増えてきた水草類を間引いたり、雨で水が溢れないように管理するくらいでしょう。

 

 

(夏になると花の咲くホテイ草とアメリカンハンゲショウを後日追加しました。)

 

これからメダカとエビが繁殖するのが楽しみです。やっぱりメダカの繁殖の楽しみとしては、同じメダカを掛け合わせたところで生まれてくる子供が親メダカとが同じとは限らないと言うことです。中には青メダカが生まれてくることもありますし、出目金メダカが生まれてくることもあります。高校生物で習ったメンデルの法則というやつですね。そうやって生まれてきた個体を掛け合わせて、品種別に水槽を分けてもいいと思います。パイロットフィッシュとして放流してしまった黒メダカですが、生まれてきた中のもっとも子孫の代まで黒い個体を掛け合わせ続け、どこまで濃い黒にできるかということを楽しんでるメダカ愛好者の方もいるようです。(一定以上の黒さを持つ黒メダカはスーパーブラックと呼ばれ、高値で取引されます)

 

このプラ舟ビオトープだとヤマトヌマエビを投入してあるので、メダカとミナミヌマエビの稚魚が増えすぎて困るということはないと思いますが、天敵のいない環境だと稚魚が増えすぎて酸素不足になっちゃうので適当に間引いてあげてください。(残酷ですが。。。)一年で数が20倍にも増えてしまうケースもあります。

 

稚魚がちゃんと逃げれるよう、木と石の間にはウィラーモスを敷き詰めます

 

 

結果としてメダカ池のようになってしまいましたが、見てるだけで涼みますよ。ちなみにこのブログもプラ舟ビオトープを前にしてキャンプ用の椅子に座りながら書いてます(^ ^)

 

繁殖して稚魚が増えてきたら観賞用にボトルアクアリウムや、睡蓮鉢にも挑戦してみたいですね。それじゃあ。また!

 

ブログはこちらに移行しました〜(もうアメーバブログは更新しない予定なのでよろしくお願いします〜)