シュトヘル読み終わりました。
 
 
伊藤悠先生の歴史ロマン漫画です。
2017年、ついに完結しましたヨ照れ
歴史モノ、ファンタジーモノに弱い私は、がっつり心摑まれたまま、今回最終巻まで読み返しました。
 
時代は13世紀初頭、歴史的に実在する人物も織り交ぜてあるお話です。
テムジン(チンギスハーン)や息子のトルイがでています。
 
モンゴルと言えば、多くの小説や映画ドラマなどでは、野蛮で殺戮狂いで侵略者的に描かれているでしょう?
史実ではチンギスハーンは本当に残酷な人柄だったようですしね。。。
それはいいんです。
そういう時代、そういう文化なのだから。
 
そして、この作品の中でもそういう色は濃いです。
けれど。
トルイの双子兄ナラン設定など、人間味ある感情や思いがキュンとなるシーンもあり、
単なる英雄伝説ストーリーではない作品です。
脇を固めているサブキャラの人たちも、とっても魅力的な人が多く、
ああ!死んじゃったの!?!と胸がギュッと痛くなりつつ読み進めました。
 
 
そしてあえて言うなれば、「西夏の文字」もまた、主役です。
この側面からみての感想は一言、
「文字ってすばらしいね!」です。にやり
 
台湾の公語は中国語なのですが(今、英語も加えよう!とかいう意見があるらしいですけど)
元々は台湾語を話す台湾内省人がいたわけです。
詳しく話すとそれだけでブログ終わりそうなので、省略しますが、
にゃんと、この台湾語には、文字がないのです。真顔
 
今現代、学校でも「台湾語」の授業があります。
ゆえに、教科書もありますが、文字は中国語を当ててます。
台湾語としての正式な表記文字がないから。。。
 
そんなことを思い出しながら、シュトヘルを読んでいました。
熱い熱い思いがないと、文字は作り出されないし、その文化文明も続いていかないのかしらね、きっと。
 
このお話、現代と過去のタイムスリップもフツーに描かれているのですが、そこはあえて放置してます。
スドーがいてこそのシュトヘルの部分もあったし、ユルールも未来を信じ希望を持てたのではないでしょうか。
友情、努力、希望がつめつめの熱い熱い作品でした。
 
ラストもとってもよかったです。
ジーーンとしました。
 
 

 


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