先日、済州市にある東部警察署で通訳(というか翻訳)の手伝いをしてきたことを書きました。
↓これのことです
で、その際に警察通訳の申し込みもついでに行ったんですが、そのテストが今日ありました。
実は先週に警察から電話があり、テストの日にちを今日に決めていたんです。
上の記事では12月頃にありそうだと書いてますが、今年はだいぶ早まったとのことでした。
約束の時間通り10時に電話がかかってきました。
僕に警察通訳のことを教えてくれたCさんは「あんなの簡単ですよ」と言ってたので、わりとタカをくくっていました。
↓Cさんについて
テストの内容は具体的には書けませんが、面接官(女性)が言ったことを通訳していく方式で行われました。
まず韓国語→日本語のテスト(単語と短文の通訳)をし、次に日本語→韓国語(短文)という順番でした。
で、最初からわりと専門用語的な単語が出てきて、「あんなの簡単ですよ」を信じていた僕としては面を食らってしまいました。
「あんなの簡単ですよ」と言っていたCさんの笑顔がまじまじと脳裏に浮かびました(笑)。
でも、聞きなおしたりしながらものらりくらりとかわしていたのです。
電話だったせいか、相手がマスクをしていたせいか(不明ですが)、ただ単に僕の聴解能力のせいか、「被疑者(ピイジャ/피의자)」と「被害者(ピヘジャ/피해자))の発音が聞き取りづらく、文脈から推測して何とかやり過ごしたり。
また「100億ウォン(ペグォグォン/백억원))と「大法院(テボブォン/대법원)」を聞き間違えたのは手痛いミスでした。
「大法院」というのは日本で言う"最高裁判所"のことですが、試験官もさすがに「何で裁判所が出てくるんですか?」と言っていました(笑)。
まあでも、ここまでは別に大きなダメージはなかったのです。
問題は日本語→韓国語の通訳の際に起こりました。
いくつかの単語が全く思い浮かばなかったのです。
それは次の3つの単語でした。
まず「ズキズキ痛む」。
次に「うずく」。
そしてとどめに「足を伸ばす」の「伸ばす」。
この3つ。
はっきり言ってわりと簡単なはずの単語です。
日常会話でも時々出てくるし、聞けば100%分かるレベルです。
なのに、僕の頭のコンピュータはついに正解を検索できませんでした(泣)。
辞書的には……
「ズキズキ痛む」…욱신거리다(ウッシンコリダ)
「うずく」…쑤시다(スシダ)
「足を伸ばす」…다리를 펴다(タリルルピョダ)
となります。
上の2つは「ちょっと痛い(조금 아프다)」みたいな感じで誤魔化しましたが、やはりテスト後の感想戦(?)で聞かれました(その時に「ウッシンコリダ」は思い出して追加した)。
しかし「足を伸ばす」の「ピョダ」はとうとう出て来ませんでした。
この部分を除くと後はわりと法的で硬い内容だったのですが、そっちはむしろスラスラとできたのです。
問題は生活に密着した単語の方でした。
テストが終わって電話を切った後、ショックで2時間ほど寝込みました(ウソ)。
結果は後日別途連絡があるようです。
常々感じていたことではあるのですが、授業で学ぶ内容は硬い内容がほとんどです。
だから硬い内容に対応する力は確実に上がっているのです。
一方で生活密着型の表現も、韓国での生活者として、あるいは韓国人の妻を持つ者としてそれなりに知ってはいます。
しかし、それをポンと出せるかというと正直この程度なのです。
外国人だという甘えもあり、表現したいけど単語が分からない時はジェスチャーで伝える癖がついてるんですね。
だから、生活する上では問題なくても、正確に単語を出せと言われると出ない。
また、漢字語はすぐ出るけど韓国語固有の単語が出づらいというのも僕の弱点です。
これらの問題には前から気付いてはいたのですが、特に何も対策を取らずにここまで来てしまいました。
でも、実際に通訳をする上では絶対に必要なことですよね。
来週の卒業試験は全体的に硬い内容なので、それまでは硬いものばかり集中的に勉強します。
でも、試験が終わったらもうちょっと生活密着型の表現に注意して身につけることが必要になりそうです。
※ 次は金曜日に更新します
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