目的地までは約70Km
今日も下道で、途中でお土産を買う。
息子は分かっているのか、いないのか。
とても喜んでいた。
旅館に着くと、いつものなかいさん
『息子くん。久しぶり。』
確か私の母と同い年。
部屋で暫し語る。
『今日パパは?』
やはり、聞かれる。
これからお世話になることが多くなるので、正直に夫のことを話した。が、なかいさん、信じない。
チョイ具体的に話し、
持ってきた夫の写真立てをみせると、
ようやく信じた。
そして、旅館の皆さんに伝えてもらうようにお願いした。
着くなり息子は2時間お部屋のお風呂に。
わたしは、ひたすらぼーっとした。
月一の家族のお出かけ先は、
思い出しがすごいだろうな。と、心配していたが、それほど酷くはなく、いつもの部屋はとにかく落ち着き、日頃の邪念が消え無になる。
それから夕飯まで、奥さん、別のなかいさん、挨拶にみえた。
懐かしき炊飯ジャー。
いつもふりかけ持参だが、忘れてきてしまった。
それから、今度はおかみさんがスイカを持ってきた。
『なみだがでたよ。 大変だったですね。 お得意さんのご不幸の時には必ずいくのだけれど、知らなくてごめんなさいね。 息子さんいるから、よかったね。 』
83才のおばあちゃんに
夫の死について話すことは、なんだか不思議な気持ちだ。
息子はスイカを喜んで食べた。
さて、馴染みの旅館。
やはり、相当落ち着いた。
なんなら、自宅より落ち着く。
何を言わなくても夕飯には息子の好きなものが並び、食卓には夫の写真。
息子はひたすら部屋の風呂に入り、
喉が乾いたら息子1人でジュースを買いに行く。
大っきいお風呂に息子1人で入りに行く。
私が気を配る必要などない。
この馴染みは、私たち家族にとって心地よい場所。
また、ここにこれたことを有り難く思う。
※覗きや盗撮はいけません!!
1人で大浴場から帰ってきた息子は誇らしげ
帰りに、大量のお土産をもらい、名残惜しくも旅館を後にする。
『あ わすれものしたー 』
あんなに盛大に見送られてまた戻るのはバツが悪い。来月また予約をしたので、その時に回収しよう。
さて、旅館で食べたスイカ🍉が美味しかったので、帰りにスイカを購入しました。
『おじちゃん。これどれが美味しいんですか?』
『これか、これだね。』
『どこで分かるんですか?』
『このヘタのまわり触ってみて。ゴツゴツしてるでしょ。それが食べごろ。サラサラしてるのはまだ熟れてない。』
ほうほう。
帰りの車で、
スイカがゴロゴロ転がる音が。
大丈夫かな。
大丈夫じゃなかった。
昨日の↓を思い出した。
その後、実家の母にスイカを渡すと、
数十分後
母思い切りがスゴイ。
さて、ウチの馴染みの宿。
お値段少し値上がりしていて、大人2人で33,000円。
これから月一通えると思うと楽しみだ。