カナリアとしばしのお別れ | s * choko * log

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schokoによるlog。覚書。

テーマは「カナリア」になってるけど、ライブのネタ部分のレポはないです。最後の挨拶のとこや今まで応援してきて思ったことなんかを書いてるだけなので、きっと気持ち悪いだけで面白くはないですよ。(ネタ部分のレポも残しときたいけど、今書けるかどうか自分でもちょっと分からない…)

(確か)4月27日の21時から日テレで今回の解散についての特番が放送されるそうなので、この記事はどうでもいいからその番組だけ見て欲しい



とうとう終わってしまった

19時前にJR新宿駅東南口の辺りを通ったときに若手の子が「本日19時半からカナリア解散ライブです」って呼び込みをしているのを見て、解散を前にしてあまり認知されてなくて客入りも見込めないのかなと思ってたのに、ルミネtheよしもとのフロアまで行ったら[立見席]って表示されてて感動してしまった。
ツイッターで検索してみたら「私にとって今日が最初で最後のカナリアライブ」ってツイートしてる人も居て、自分のことでもないのに嬉しくなってみたり。
in大阪のときはちょこちょこ空席もあったんだよね。目立つほどじゃないけど満席ではないし、立ち見ももちろん出てなかったと思う。それもあってこんなにたくさんの人がカナリアの最後を見に来てくれたんだなって嬉しかったんだよね。

ネタはin大阪でやってたのと同じジャンルのもあれば、in東京で初出しのもあったし、幕間のVTRやショートネタはin大阪と基本は一緒かな?
時間がだいぶ押してたみたいでin東京ではところどころカットされてたネタもあったような気もするけど。

私がカナリアを知るきっかけになったのはアソパソマソで、元々は妹から面白いよって勧められたんだよね。気がついたら妹は全然興味失ってて姉はいつの間にか追っかけと化してたけど。

カナリアが結成された時から応援してたわけじゃないし(結成当時は多分存在を知らなかったので)、途中でお笑い以外のものにもハマって足が遠のいた時期もあったけど、やっぱり解散するとなると寂しい気持ちもあるんだよね。

ニュースではボンちゃんから解散を言い出したって書いてあったと思うんだけど、もしカナリアが解散することがあるとすれば言い出すのはボンちゃんからだろうなと思ってた。私が記憶を改竄してる可能性もあるけど、安達さんはどこかのライブで「ボンとやるのが楽しいから絶対解散はしない」って言ってた気がするから。
漫才性の違いっていうのが具体的にどういうことかは分からないんだけど、なんとなく「ボンちゃんは安達さんが作ったネタをただこなすだけじゃなくて、自分で考えた面白いと思うネタもやりたくなって、結果カナリアから卒業って形になったんだろうな」って思ってたんだけど、全然考えが浅かった。

ボンちゃん曰く「安達くんは才能があるんだから俺にばっかり執着してないで新しい人と組んでみたりしてみたらいい」とか「俺はネタも覚えられないし、失敗するし」とか自分を卑下するようなことばかり言ってて、まるで「自分のせいで優勝できない」っていってるみたいで聞いてて辛かった。
安達さんは安達さんで「カナリアは残して(解散はしないで)それぞれピンでお仕事を頑張って、漫才をするときはまたカナリアでって方法もあるよ」って提示したみたいだけどボンちゃんの意思は固く…

ネタが全部終わってまた2人が出てきたときに、まぁ解散についての経緯やなんかを話すんだろうなとは思ってたし、予想通りだったんだけど、ボンちゃんから「今回の解散は僕から言い出したことで…。僕 本当にダメなんですよ。すぐ間違えちゃう」って言ったときに「解散したいって言ったこと」=間違いだったってこと…?って少し期待してしまったんだよね。大阪と東京2会場で解散ライブやっといて「やっぱやーめた!」みたいな、盛大なドッキリ来るのか?的な。まぁ全然そんなことは無くて本当に解散してしまうみたいだけれども…
再び出てきたボンちゃんの第一声は「楽しかった。本当に楽しかったんすよ…」でちょっと涙声だった気がする。このままカナリアでいるより新しい変化を求めて解散を決めたのかもしれないけど、『今日でカナリアとしての活動は終わり』って急にリアルに感じて寂しくなったのかな?なんて思ったり…(2018/03/12 追記)


カナリアはM−1優勝することを目標に組んだコンビで。1度決勝まで進んだけどそれ以降はダメで。次がラストイヤーだからもう1回チャンスはあるけど、限界を感じた。予選で負けてる今の状態から1年で優勝目指すとなると今まで以上にすごく頑張らないといけない。毎日漫才以外のことなんて考えられないくらい稽古もしなくちゃいけないし、劇場のスタッフ(?)と交渉して出番も増やして貰わないといけない。けど、それはすごくたいへんなことで、もうやりたくない、もう出たくないと思って安達くんに言った。

去年の10月にボンから話があるって言われて、その年はM-1も予選の段階で敗退していたし、これはきっと解散したいって話だろうな。ボンは芸人辞めて大阪帰って実家の手伝いでもするんだろうな…と予想していた。で、「話って何?」って聞いてみたらやっぱり解散したいってことだった。
「解散したあと、どうすんの?」
「1人でやりたい」
芸人続けるんかーい!
芸人続けていくんであれば「カナリア」は家として残しておいて、それぞれ個人の活動を頑張って漫才するときは帰ってくるみたいな形を取ればええやんって言ったけど、
「残したくない」
残したくないんかーい!
でもそうなったらコンビでもトリオでも「もうやりたくない」って人と続けていくことなんて出来ないから。もうボケてもツッコんでくれないんだろうし…
ということで1人でやってくしかないなってなった。
自分はネタの後とか「あそこはおかしかった」とか「ここはこうだったやろ」とか結構キツく言ってしまうから、ボンにはそれが限界だったんだろう。でも、噛んだり失敗したりするのを「これがボンちゃんらしいから」って流すことはしたくなかった。賞レースで上を目指す以上はちゃんとダメなとこはダメって指摘して直して行きたかった。お客さんはそういうとこでも笑てくれはるけど、それに甘やかされちゃいけないと思って厳しくしてた。けど…


ボンちゃんはずっと「M-1優勝目指すなら安達くんは自分じゃなくて他の人と組んだ方が…」とか「安達くんは『カケル』もあるし、俺にばっかり構ってないで色んな人と組んでやってみた方がいい。」「安達くんには才能があるんだから」って安達くんのこと大好きじゃん。
多分あの場にいたほとんどの人は「解散しない」って道が残されてるならそっちを選んでほしい人が多かったと思うんだけど、ボンちゃんの決意も固いようだし、安達さんもそれを受け入れたみたいだし応援しようと思ってたのに、安達さんの想いを聞いていて未練が出てきたのか「50歳になったらまた一緒にやってみようか?」

「それだったら解散せんでもええやーん」
って言ってくれたのは安達さんだったけど、観客の心の声でもあったと思う(笑)

「50歳になったらまたやるんだから漫才の台本のデータ消すなよ!」
「消さなくても覚えてないやん!」
って言いながら思いっきり頭をはたいていた(ように見えた)のは、「あれだけ引き止めても解散するの一点張りだったくせにぃ~~!」みたいな気持ちが出てきてしまったのかな?と解釈している(笑)

ボンちゃんや安達さんの想いを聞いて泣いてたのに、最後の最後でまた笑かしてくれちゃう二人が、カナリアが大好きです。
解散についてはやっぱりまだ寂しい気持ちが大きいけど、二人が決めたことだから応援したいと思ってる。

「『カナリア』でいたこと(やってきたこと)を無駄にはしたくない」って言葉はカナリアを応援していた身としてはとても嬉しかったから
「解散しないで『カナリア』でいた方が良かったじゃん(解散は無駄だったんじゃん?)って思われるのは嫌だ」って言葉も尊重したい。
「ボンざわーるどと安達健太郎って昔『カナリア』ってコンビだったんだよ。今は別々で活動してるけど二人とも面白いよね。また一緒に組んで何かやってくれないかな?」って言える未来が来て欲しいな。「解散は無駄だったって言いたいわけじゃないけど、やっぱり二人で一緒にネタやってるのもいいな」って言いたいのでお二人の今後の活躍も期待してます。


頭でも書いたけど、(確か)4月27日の21時から日テレでカナリアの解散について密着した特番が放送されるようで、少しでもカナリアに興味がある人がいたら見て欲しいな。
色んな人が書いてるレポを読むのも楽しいけど、どうしたって書き手の主観が混ざってしまうから(私が書いてた↑の文章だって本人たちが見たら「コイツ見当違いなこと言ってるな」って思われるかもしれない。まだ感傷的な気分なのでそこは見逃してほしい)、本人たちの気持ちを言葉を直接聞いてみて欲しい。遠方から来てて帰りの交通機関の関係で最後まで居られなかった人や配信で見てて最後の二人の挨拶が聞けなかった人にも届け!