昨年くらいからだろうか?
ギターの弾き方が変わってきた。
特にXJAPANの曲を演奏する「ゆうちゃんバンド」の時。
以前は、力いっぱいガツガツ弾いていた。
それは、メタル系のハードな曲だから、当然だと思っていた。
そのせいか、指はかなり傷んでしまった。
そんなこんなで、
ここの鍼灸院に通うようになった。
先生、実はミュージシャン!
あのLOUDNESSのドラマー、
故・樋口宗孝氏の元ローディー。
昨年暮れには、六本木EXシアターで、
ご自分以外のメンバーは、すべてLOUDNESSという状態で、
ステージに上がった人なのだ。
この先生から、教わったのが「脱力」。
身体の力を抜くことによって得られる絶大なる効果なのだ。
施術をしている時も、深呼吸で、「脱力」を促される。
治療にも大いに関係してくる。
先生は、若い頃、これでもかと力を込めて、ドラムを叩いていたという。
そうしないと、強い音は出ないと思ったから。
しかし、齢を経て、鍼灸師となって、たどり着いたのが、
「脱力」することによって得られる強い音。
ミュージシャン同士、施術中の話は、もっぱら音楽の話。
その影響で、僕もギターを弾く時に、「脱力」を心がけるようになった。
そうすると、まさに無理なく強い音が出せるようになってきた。
「あれ?俺上手くなってるぞ!」
これは、俗に言う「目から鱗」。
上手く弾けなかったフレーズもスムーズに弾けるようになった。
この影響で、ライブ演奏にも、余裕が出てきた。
古希を前にして、大きな収穫を得た。
実は、ツアーファイナルの打ち上げの席で、
エディ藩さんに「ギター上手いじゃん」と言われた。
夢のようなお言葉に、心躍った!
これも「脱力」のおかげに間違いなし。
鍼灸の先生は、ツアーファイナルにも、来て下さった。
その時のプレゼントがこれ。
先生、これを渡してくれた時、
「もう涙腺崩壊でした」と。
気持ちを解ってくれる先生、
ここにも素敵な出会いが。
「この世に本当の贅沢は一つしかない。人間の関係という贅沢がそれだ。」
サン・テグジュペリ