夏休みがやってきた。自由に時間が使える長期休みはいつもとても楽しい。自分は非正規雇用が長かったので、フリータイムの使い方はたぶん正規雇用で勤め上げてきた人より詳しいと思う。定年間近の人が不安を口にするたびに、アドバイスしたくなる気持ちをキュッと抑える。たいてい、彼らは断捨離を始める。でも、掃除にはそれなりにきりがある。「やらなければならないこと」はなくなる日がくるのだ!
暇を持て余してきた(忙しい人達とは真逆に!)わたしの膨大な時間を使うノウハウは、プロジェクトを組むことにある。要するに、自分でやりたいことを決めてしまう。誰かの予定に振り回されたり、誰かの世話をしたりして消費されない。やりたいことをあたかも仕事のように決めてしまう。弱々していると、簡単に意志が強くて何かをしたい人に巻き込まれて、今生、成してみたいと思ったことも成さらない。
昨年は8年越しの習い事であるヨガを前に進めたくてインストラクターの資格をとりにバリへ行き、やってみたいことのひとつであった富士登山を成し遂げた。十分な実りがあった。ヨガの女子合宿では関西勢のお姉さんたちに遊んでもらって、自分を貫きながら女子の集団生活ができた経験と、自分は面白いのだとポジティブなフィードバックを得ることができた。富士山でも、自分の判断力を以て大団円に寄り切って謎のパワーを身に着けた。自分でコントロールする裁量が増える非日常は人生のボーナスステージだと思う。
というわけで、GW に引き続き、夏も OKINAWAに行ってしっかり遊ぼうと目論んでいたが、さまざまな関係筋との都合合わせで今年は家周辺でちんまりこの長期休みをやっつけることになった(時間も予算も有限なのである)。
その経緯は語らずも追々明らかになることをにして、とりあえずは本を読むことに決めた。なんか、身体が新しい知識成分を欲している。前に、出張の多い人が2時間あったら新書を1冊読むと言っていたのを思い出した。ゆって(ママ)2時間くらい平気で捻出できる。だったら気合を入れてちょっと、積ん読になっていたヤカラを平らげてみたい。
かくして、1冊目は表題に挙げた「言語の本質」となった。帯は「東大・京大第一位」「話題沸騰!15万部突破!」だからな!読んでおいたほうがいい理由は十分にある。
まとめると、この本はオノマトペと言語の成立との関係性について論じた本で、オノマトペは話者の言語接地にポジティブな役割を果たしており、人間は効率を求めて限られたセットで表現ができるよう、対象の特徴を集約し、比喩によって言葉の意味を拡大することによって言語体系を構築した、というような内容だった。
久しぶりに小説でない本を読んで、必殺テキトーに読む、という荒業を思い出した。乱読、多読には欠かせない技術である。要するに、読みたいところだけ注意深く読むメリハリというか!
それでは、本日は以上。毎日の余裕のなさを抜けて、ブログを書くことのできるゆとりも悦ばしきかな。ではまた!
