元 イエス(Yes)のキーボード奏者で,2014年にソロとしても 4度目(イエスを含めると都合 5度目)の来日を果たした,リック・ウェイクマン(Rick Wakeman)の 2014年6月30日大阪サンケイホール・ブリーゼ公演,7月1日東京国際フォーラム公演でのパフォーマンスのオーディエンス録音を中心に,2008年7月21日ビルボード・ライヴ・東京公演,1986年10月28日東京スパイラルガーデン公演の都合 4公演を収録し Amityレーベルから,2014年8月前後にリリースされた 6枚組の 『 Solo Performance In Japan (Amity 325) 』 です.


 1973年の イエス(Yes)のメンバーとして初来日後,1975年,1998年,2008年,2014年と通算 5度目に当たる,2014年は 大阪(サンケイホールブリーゼ)/東京(東京国際フォーラム)各 1公演のパフォーマンスのみであり,その両パフォーマンスを収録している本商品は,日本での最後のパフォーマンスを収録したものとなります.

 リック・ウェイクマン(Rick Wakeman)ファンならば是非入手して欲しい商品です.

 メーカー情報では
 『2014年6月30日大阪サンケイホールブリーゼと7月1日東京国際フォーラムホールCで行われたリック・ウェイクマンのライヴ超高音質オーディエンス録音で完全収録。

 この最新ライヴのオーディエンス録音は幾つか存在していましたが、通常のロックコンサートと異なるソロピアノの録音ということで、テーパーの方達も難儀されていた方達も多かったようです。ピアノの楽音に対して、曲間の歓声・拍手の音があまりに大きいため、全体のバランスが構成し辛いという問題、さらにはピアノの音を上げようとすると、出音が繊細な弱音ゆえ、ヒスノイズが発生してしまうという問題がありました。当店でも幾つかの優良マスターを入手しましたが、2公演とも、これらの問題に直面してしまい、せっかくのリックのソロ・コンサートなのに、決定版がリリースできないというジレンマを抱えていました。
 しかしながら、先日、ネット上にアップされた大阪・東京の2音源、これが非常に良いのです。ピアノを大きく鳴らしてもヒスノイズが発生せず、繊細でいながらクリアーでパワフルなベストなサウンドで捉えられており、間違いなく、本音源は大阪・東京、それぞれの決定版録音と断言して良いでしょう。
 大阪はピアノの音に対して歓声がそれ程煩くなく、スピーカーの前でいちいち「ギョッ」とすることはありません。東京はそれに比べると歓声をラウドに拾ってはいるわけですが、とにかく楽音(ピアノ)が、現存する録音の中で最も近く、芯のあるクリアーな音で録音されており、最も完成度の高いベストなサウンドでコンサートを再現してくれます。(断定はできませんが)おそらく同じ機材・同じテーパーによる録音ではないかと思えるほどにこの2音源の音の性質は似かよっており、今後、この2公演に関しては、これ以上に優秀なテイクは出てこないのではないかと思えるほどに、実に優れた録音です。両音源ともにリマスター処理を施してあります。ネットオリジナルの段階では若干地味な印象を持たれた方もいらっしゃるかと思う大阪音源ですが、音を引き締め、よりクリアーで迫力あるサウンドを実現しました。よって見違えるような聴き応えのある変貌しています。東京音源も同様で、よりクリアーで音圧のあるサウンドを実現、右寄りの音像を補整し、ベストなサウンドに整えました。

 これだけでも十分過ぎるくらいのリックの2014年日本ツアー音源タイトルなのですが、今回は、リックの過去のソロコンサートをアーカイヴするという目的で、ディスク5には、前回の2008年ソロ・ツアーより東京初日の7月21日のセカンドステージを高音質オーディエンス録音で完全収録しています。こちらは、先日もギフトリリースされ、その音源の希少性からもマニアからも高い評価を頂いている「Morning Has Broken」を新たにリマスター収録したもの。殆ど何もしていない素の状態だったギフト盤「Morning Has Broken」の音圧を上げ、より完成度高い、聴き応えのあるサウンドを実現しました。コンサートの大筋は今回の2014年版ライヴと同じですが、途中Jane Seymour等、今回のライヴで披露されなかった曲を聴くことが出来ます。今回ピアノ・ヴァージョンが多くのイエスファンを感動させてくれたAnd You And IやWonderous Storiesはこのツアーではエレクトリックで演奏されています。The Dance Of A Thousand Lightsもエレクトリックとピアノのミックスで演奏されています。エレクトリックで演奏される、ラストのThe Jigの軽快でスピーディなプレイは、「音の魔術師」本領発揮といった感じでファンには堪らないことでしょう。

 更にディスク6には、時代を飛んで、1986年10月28日青山スパイラル・ガーデンで行われたピアノ・ソロ・ライブを高音質・完全収録。こちらも2008年音源同様に録音者からの提供によるオリジナルマスターを使用しての収録です。12年前に旧Ayanamiレーベルから「Lost Performances」というタイトルでリリースされていた音源を、このたび新たにリマスター収録。1986年に発表されたソロ・アルバム「Country Airs」をフィーチャーした非常に珍しいライブで、しかもこの時のライヴが1975年のソロ公演以来、実に11年ぶりに行われたリックの来日コンサートということを考えると、本テイクの重要さがご理解いただけるかと思います。昔も今も変わらぬ見事な指さばきで観衆を魅了するリックの素晴らしいパフォーマンスがリアルなサウンドで収録されています。

 恐らくこれ以上の音源は出てこないだろうと思わせる驚きの最高音質で録音された2014年大阪・東京音源(ネット音源リマスター)、更にはレアな2008年東京初日のセカンドステージと、これまた激レアな1986年東京公演のライヴをこちらは録音者提供のオリジナルマスターより、全て最良の状態でアーカイヴしたファン必携の6枚組。
 今後、海外のイエス・ファンの間でも話題となること必至の高品質セットタイトルの登場です。

 ★beatleg誌 vol.171(2014年10月号)のレビュー要約です。ご参考まで。
 リック・ウェイクマンの日本公演はいつも好評で、この6枚組のセットで聴くことのできる今年の2回の公演の彼のソロ・ピアノ・ショーもベストの出来と言ってよい。リックの演奏が不安定なことなどこれまで一度もなかった。だからここで述べるのは、レコーディング状態そのものについてだけとしよう。早くも最良のクオリティで始まる大阪でのショーは素晴らしいサウンド・バランスでレコーディングされている。
 ここでの彼は、いつも使うバッキング・トラックに乗せてプレイしている。オープニング・ナンバーとなったパッヘルベルの「カノン ニ長調」ではピアニストやギタリストら新進気鋭のミュージシャンたちが一丸となり、リックのインプロヴィゼーションを学び取りながらプレイしている様子が分かる。ステレオの拡がりは申し分のないもので、オーディエンスの歓声などは最小限に抑えられている。ピアノの響きは非常に自然である。また彼のMCはよく聞き取れ、楽しいものだ。このレコーディングは、オフィシャルのライブ・アルバム並みの優れたオーディエンス録音である。
 東京のショーは、大阪のショーの音質よりも少し劣っているが、かなりの高音質であることは間違いない。両者の大きな違いは、ホールの構造にあると思われる。自然な響き具合、そして特に低音域とバッキング・トラックの音量の加減でリックのプレイの音が若干こもったりするのだ。この音質の違いはごく僅かなもので、鑑賞の妨げになるものではない。
 一見したところ、3公演目の音源は、2008年のビルボード東京でのものだが、セットリストが同じであるため余分なものに思えてしまうが、ここでの彼はすべてのキーボードを操り、先の2公演とはまた違ったピアノのソロ演奏とシンセサイザー・プレイのバリエーションで楽しませてくれる。6年前の録音なので、録音機材も現在に比べれば質に劣る時代だったため、音質はクリアさに欠ける。しかしこの歴史的コンサートを捉えたものとしての価値がそれを上回るだろう。例えば、「And You And I」における、彼が複数台のキーボードで奏でるアレンジはややもすると、大仰過ぎるきらいがあり、メロディラインが聴き取りにくいという点がある。決して標準以下のプレイということではないが、キーボードを変えたり、サウンドをスウィッチングによって変えたりする際に、フレーズを1つ2つ跳ばしてしまう箇所に注目だ。
 最後には、アルバム『Country Airs』からのナンバーを5曲演奏した1986年のショーからの年代ものの音源が収められている。これはカセットテープで録音されたものだけに、少しイコライズされているが、約30年前の音とすれば驚異的にいいものだ。この音源以上に良い音質のものが存在するとは思えない。この時期のリックのライブ音源は非常に貴重であるだけに、歴史的なものと言っていいだろう。総括して、このセットはリックの日本公演を捉えたものとしては非常に優れたものであり、ディスク6はやや内容とクオリティが見劣りすると言えるが、大阪公演の音源を聴くためだけに買っても損はない。オープニング曲を聴きながら、リックと一緒に演奏したくなると思うよ。コードはD A Bm F#m G D G Aだ。最後までこの繰り返しになっているから、是非。』


Solo Performance In Japan (Amity 325)
 
  Live At Sankei Hall Breeze, Osaka, Japan
         30th June 2014
       Tokyo International Forum Hall C, Tokyo, Japan
         01st July 2014
       Billboard Live Tokyo, Tokyo, Japan
         21st July 2008 2nd Stage
       Spiral Garden, Tokyo, Japan
         28th October 1986

 [30th June 2014]
  Disc 1
   01. Pachelbel's Canon In D
   02. MC
   03. Catherine Of Aragon / Catherine Howard
   04. MC
   05. Morning Has Broken
   06. MC
   07. Journey To The Centre Of The Earth
   08. MC
   09. The Meeting
   10. MC
   11. Merlin The Magician
   TOTAL TIME (46:58)

  Disc 2
   01. The Jig
   02. MC
   03. Life On Mars
   04. MC
   05. Dance Of A Thousand Lights
   06. MC
   07. King Arthur Suite
   08. MC
   09. And You And I
   10. Wonderous Stories
   11. MC
   12. Help / Eleanor Rigby
   13. MC
   14. Gone But Not Forgotten
   TOTAL TIME (53:04)

 [01st July 2014]
  Disc 3
   01. Pachelbel's Canon In D
   02. MC
   03. Catherine Of Aragon / Catherine Howard
   04. MC
   05. Morning Has Broken
   06. MC
   07. Journey To The Centre Of The Earth
   08. MC
   09. The Meeting
   10. MC
   11. Merlin The Magician
   TOTAL TIME (49:29)

  Disc 4
   01. The Jig
   02. MC
   03. Life On Mars
   04. MC
   05. Dance Of A Thousand Lights
   06. MC
   07. King Arthur Suite
   08. MC
   09. And You And I
   10. Wonderous Stories
   11. MC
   12. Help / Eleanor Rigby
   13. MC
   14. Gone But Not Forgotten
   TOTAL TIME (50:55)

 [21st July 2008]
  Disc 5
   01. Pachelbel's Canon In D
   02. Catherine Howard
   03. Morning Has Broken
   04. And You And I
   05. Wonderous Stories
   06. The Dance Of A Thousand Lights
   07. Jane Seymour
   08. The Meeting
   09. Merlin The Magician
   10. Catherine Of Aragon
   11. Help / Eleanor Rigby
   12. The Jig
   TOTAL TIME (72:14)

 [28th October 1986]
  Disc 6
   01. Introduction
   02. Dandelion Dreams
   03. Stepping Stones
   04. Heather Carpets
   05. Quiet Valleys
   06. Waterfalls
   07. Outroduction
   TOTAL TIME (26:46)

 [30th June 2014]
  Pachelbel's Canon In D
 
  King Arthur Suite
 

 [01st July 2014]
  Catherine Of Aragon / Catherine Howard
 
  Journey To The Centre Of The Earth
 

 [21st July 2008]
  And You And I
 

 [28th October 1986]
  Waterfalls
 

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#2014