佐々木功著「乱世をゆけ 織田の徒花、滝川一益」を読み終えました。



滝川一益。

知っているようでよく知らない人物です。

織田信長の傘下で活躍していた人なので、その時代を題材にした歴史小説にはよく登場します。

ただ教科書にとりあげられるような出来事に関わったか、といえばそうでもなさそうです。

たまたま滝川一益を題材にした歴史小説を見つけたので読んでみました。


滝川家というのは元々は甲賀忍の家柄。

一益も幼少期に忍の技を会得しています。

16歳の時に忍の家同士の勢力争いに巻き込まれて家は壊滅。

流浪の人となりました。

15年の流浪の後、織田信長に仕える。

その後は織田家家臣として転戦。

しかしその生涯はあまり知られていない。


三方ヶ原の戦いでは徳川忍の服部半蔵と協力し忍の戦術を使う場面がありました。


またこの本でわかったことは、前田慶次郎は滝川一益の血縁のものだということ。

前田利家の兄の息子、利家にとっては甥ということは知っておりましたが、滝川家から前田家に養子に迎えられたというのは知りませんでした。


あまり歴史の表舞台に顔を出さない人ですので、ミステリアスな部分も感じさせる作品だと思いました。