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小川村塾ブログ

小・中学生・高校生のための学習塾 [小川村塾]
〒417-0842 静岡県富士市三新田9-20TEL 0545-32-0662   
生徒一人ひとりに合わせて「分かりやすい」を心がけて講習を行っています。

言葉でブレーキをかけない。

 

問題を解く前から

「できない。」

「分からない。」

と声に出して言う生徒がいます。

 

ほとんど問題は読んでいません。

それなのに問題がむずかしくて分からない。

というわけです。

 

そういう生徒は

「できない。」

「分からない。」

と言って問題を見ることが癖になってしまっています。

無意識に言葉にしています。

問題を解く時の号令のようになってしまっています。

 

 

「できない。」

「分からない。」

と言うと、

できる問題もできなくなってしまいます。

 

「できない。」

「分からない。」

と問題を解く前に言う。

それは脳がこれから考えようとすることにストップをかけてしまいます。

 

車に乗って、これからアクセルを踏んで前に進もうとする。

その時にアクセルを踏まないでブレーキを踏んでしまう状態と同じです。

車は前に進みません。

車を前に出そうとしているのに

ブレーキをいくら踏んでも車は前には進みません。

 

何事も行動する前に言葉でブレーキをかけてはいけない。

しかも、それを習慣化することは、さけなければならない。

 

前に進むためには、まずはアクセルを踏むことです。

間違ってもブレーキを踏んではいけません。

 

前に進もうという気持ちを持つことも必要です。

そして、アクセルを踏むことです。

 

2023/10/07

 

朝食を作る。

例えば、トーストを焼く。

目玉焼きを作る。

スープを作る。

コーヒーを淹れる。

ピーマン、ハムを炒める。

これらのことを毎朝行なっているとする。

 

その場合、それらを作る順序は決まっている。

その日その日によって変わるということはあまりない。

トーストを焼く。

その間に目玉焼きを作る。

などのように工程はいつも決まっている。

 

初めはいろいろ試行錯誤するかもしれない。

けれども、いちばん流れが良い。

いちばん時間が短縮される。

料理が上手くできる。

それはどんな順序でするとよいのか。

分かってくる。

 

それが分かると次からはその工程で行われる。

そして、その工程が定着される。

体が覚えて無意識でも体が工程通りに動くようになる。

 

それが少しの手違いで工程通りいかない。

すると、すべてが上手くいかなくなってしまう。

時間もいつもよりかかってしまう。

いつもと手順が違うと流れが止まってしまう。

 

その手順が違う要因の一つが配置。

いつも通りに物が配置されていない。

すると、無意識に体は動いても物がない。

いつも通りの工程を行うことができなくなる。

 

それにより、すべてが狂ってしまう。

そうならないためには正しい配置が必要となる。

正しい配置のためには整理整頓をしなければならない。

 

整理整頓は工程をスムーズに行うために必要となる。

いつもある所にいつもある 。

それが当然の事のように体は覚えている。

その結果、いつも通りに体が動き、効率が良くなる。

 

学習においても同じことが言える。

 

字が乱雑だったり、順序よく式が書かれていなかったりする。

机の上はゴミだらけ。

ペンケースの中には消しゴムのカス。

 

それは、整理整頓がされていない状態を表す。

それは学習の工程がスムーズに行われないことに結びつく。

問題がなかなか解けないことにもなる。

 

学習にも整理整頓が必要となり、

正しい配置も必要となる。

 

整理整頓をする。

その結果、脳も苦痛なく働く。

頭がスムーズに働くようになる。

 

2023/10/05 初冠雪 富士山

 

 

「僕は国語の読解力がありません。」

小学3年生の生徒が言ってきた。

小学3年生で、読解力?

読解力なんて言葉を知っているんだ。

 

保護者の方が生徒に言っている言葉なんだろう。

小学校低学年は親の影響力が大きい。

そのことは保護者の方だけでなく周りの者は自覚しておいた方がよい。

 

周りの意識が子供を育てる。

よくも悪くもなる。

それを認識しておかなければならない。

気安く、「この子は~だね。」

などと断定した言葉は使わない方がよい。

 

子供が伸びる言葉ならばよい。

けれども、その逆は使ってはいけない。

 

昔、教育界で「ピグマリオン効果」というのが盛んに言われたことがある。

学校の生徒を2つのクラスに分けて授業を行う。

偉い先生が2つのクラスを見て担当の先生に言う。

「1組はあまり伸びないけれども、2組は伸びて成績が良くなる。」

すると数ヶ月後にそのような結果になってしまうというのである。

 

「ピグマリオン効果」のことを考えると

生徒に、「君はこれができない」

というようなことを言ってはならない。

 

テスト前などに

「こういうところが間違いやすいから注意した方がいい。」

と言うのはよいけれども

「これができないんだよね。君は。」

みたいなマイナスの言葉は言ってはいけない。

 

「できたね。」

と言ってもよい。

でも否定的なことは口に出してはいけない。

 

「ピグマリオン効果」をいつも意識しておくようにする。

すると上記のようになる。

否定的なことは口に出さない。

これが重要。

 

 

「ピグマリオン効果」検索結果

 

ピグマリオン効果の由来はギリシャ神話の物語から名づけられています。

 

昔、ピグマリオンという彫刻家がいました。

自分が彫り上げた女性像のあまりの美しさにピグマリオンは心を奪われました。

その女性像に恋をしました。

ピグマリオンは女性像が本物の女性に変わってくれないかと切実に願いました。

すると、その姿を哀れに思った神様が、彫刻に生命を吹き込んでくれました。

そして、ピグマリオンはめでたくその女性と結婚し、幸せに暮らしました。

 

この物語の、

「心から相手に期待すれば、相手がその期待に応えてくれる」

という部分や、

「期待が相手に対して良い影響を与える」

という部分からとって、

「ピグマリオン効果」と命名されました。

 

 

2023/08/31

 

 

 

小学4年生の生徒が

「先生、因数分解って知っている?

友達が因数分解ができるって言ってきたんだけれど、すごいよね。」

と言ってきた。

「すごいね。」

と答えておいた。

 

でも、基本的な因数分解ができるということは本当はそんなにすごいことではない。

 

基本的な因数分解は、かけ算、たし算、ひき算ができれば小学4年生でもできる。

因数分解はゲーム感覚でできるから楽しくできる。

 

因数分解は中学3年生の5月頃に学習する。

基本的な因数分解は先ほど言ったように、それほど難しいものではない。

 

四則計算ができる小学4年生なら、基本的な因数分解はできる。

 

ではなぜ因数分解は中学3年生になって学習するのか。

因数分解を学習した後に2次方程式を学習する。

 

2次方程式を解くためには因数分解が必要になる。

平方根もできるようになっていなければならない。

それで初めて2次方程式が解けるようになる。

 

2次方程式の利用では文章を読んで考えて式を作る。

この式を作る力が重要になる。

計算はあくまでも作った式を解くための道具でしかない。

式を考える力が必要。

この考える力があるかが重要。

2次方程式を考える力は小学4年生にはない。

 

だから、因数分解の基本的なことができるということは驚くようなことではない。

小学4年生で因数分解ができるということ=すごいこと

ということにはならない。

 

学年を超えて学習すること。

それは、今の学習が物足りない人ならば良い。

今の学年の学習が完全ではない人。

そんな人は今の学年の学習をしっかり理解するということがいちばん必要なことになる。

 

先のそれもちょっとしたことをかじるようなことはそれほど有効ではない。

 

ただ 興味を持つこと。

先の学習をするということで優越感を感じること。

先の学習がどんな内容か知ること。

 

これらは先の学習をして感じることになる。

 

周りのみんなが学習していないことをしている。

できるようになっている。

知っている。

それらのことが優越感になり、学習意欲につながる。

それなら良い。

 

忘れてはならないことは、

今の学習することの理解がおろそかになってはいけない。

ということ。

 

十で神童十五で才子二十過ぎれば只の人

 

2023/08/31

 

 

(1)1次方程式の分数計算です。

このように1次方程式の分数計算は整数にして計算をします。

 

等式の性質、両辺に同数をかけても、わっても等式の関係は変わらない。

この等式の性質を使います。

両辺に分母の最少公倍数12をかけて分母をはらう。

(分母を1にする。)

すると整数の1次方程式になります。

このように整数にして分数の1次方程式は解きます。

 

このように分数の1次方程式も整数にして解くので分数のたし算、ひき算も必要ありません。

整数の1次方程式を解くことができればよいわけです。

 

この計算がしっかりできるようになることが2年生の式の計算の落とし穴になります。

2年生の式の計算において次のような問題があります。

 

(2) 次の計算をしなさい。

 

このように分母は通分した値になります。

分母がなくてはなりません。

 

落とし穴は分母をはらってしまうことです。

1次方程式の分数計算のように分母の最小公倍数をかけて分母をはらって整数にして計算してしまいます。

 

=4(2)-3( +

-4-3 -3

=5-7

 

このように分母をはらって答えを整数にしてしまいます。

= がある等式の計算ならば分母をはらって計算します。

しかし、= がない式の計算では分母は通分して計算します。

分母をはらって計算してはいけません。

 

この落とし穴に多くの生徒が落ちてしまいます。

この落とし穴があることを知っているだけでも大きな違いになります。

 

 

2023/08/29

 

 

中学1年生で学習する1次方程式の計算は正負の数の四則計算と比べると、それほど難しくはありません。

しかし、この1次方程式には大きな落とし穴があります。

 

その落とし穴は中学2年生で学習する式の計算に大きく開いています。

数学が普通レベルまたは少しできるくらいの生徒まで

多くの生徒がこの落とし穴にはじめは落ちてしまいます。

 

多くの生徒がこの落とし穴に落ちるので、この式の計算は実力テストなどによく出る計算問題になります。

一度この落とし穴に落ちて、これはまずいと思ってしっかり頭に入るのは数学ができるレベルの生徒です。

多くの生徒が2回、3回とこの落とし穴に落ちてしまいます。

 

何回もこの落とし穴に落ちて、結果、落とし穴に落ちなくなる。

何回も落とし穴に落ちて、結果、まだ落ち続ける。

落ち続けた場合、落とし穴の底にあるのは数学が苦手という文字です。

 

それでは1次方程式が作る落とし穴とは何か。

 

中学1年生で習う1次方程式の計算は移項という方法で解きます。

等式は、左辺=右辺 の形で表されます。

この等式をX=〇の形にすることを方程式を解くと言います。

 

移項は左辺から右辺、右辺から左辺へ項が移動することです。

このときに符号を変えます。

=の橋を渡るときには変身しなければ橋を渡ることができない。

というわけです。

 

3X+5=2X-3

3X-2X=-3-5

X=-8

 

このようにして方程式を解きます。

 

分数、小数の方程式も等式の性質を使って整数にして方程式を解きます。

分数の場合は両辺に分母の最小公倍数をかけて分数ではなく整数にします。

小数の場合も両辺に10、100をかけて整数にします。

 

等式の性質、両辺に同じ数をかけても、わっても、等式は成り立つ。

これを使います。

 

ですから、分数、小数の方程式は整数に変えられるので、分数のたし算、わり算などの計算はいらなくなります。

整数の計算ができればよいので、それほどむずかしい計算ではなくなります。

 

分数、小数の方程式は整数に変えて計算できる。

だから、かんたん。

これが2年生になっての落とし穴になります。

 

落とし穴は中学2年生の式の計算に大きく開いています。

 

 

2023/08/18

 

 

知らないことが多すぎる

でも、知らないままの方がよいこともある。

 

観葉植物の水やりについて、

以前は表面の表土が乾いたら室内で水をあげた。

それも、受け皿に水を浸して、平気で置いていた。

それで、水やりの手間が省けると思っていた。

 

そんなことをすると

根腐れをしてしまう。

知らなかった。

 

根腐れ防止のために

受け皿には水はためない。

水やりは家の外ですることにした。

水やりをして3、4時間ぐらい外に置いた。

そんな水やりの方法を続けていた。

 

すると、そのせいだろうか。

虫が発生してしまった。

小さな虫が室内を舞うようになった。

対策として、薬をまいたが効果はなかった。

 

そのため、全部の観葉植物の土を入れ替えなければならなかった。

外に長い間、観葉植物の鉢を置いておくと虫が卵を産む危険がある。

そして、驚く速さで繁殖する。

知らなかった。

 

今は外で水を与えたら、すぐに鉢は家の中に入れることにしている。

 

水を与える時期も、いつぐらいがいいのか。

以前は表土が乾いていたら、すぐに水をあげた。

何も考えなかった。

 

今は表土が乾いてるだけで水をすぐにやっていいのか。

考えてしまう。

 

大きい鉢に植えてある植物は特にそうだ。

表面が乾いていても土の中がまだ乾いていない。

そうなると根腐れをしてしまう。

そんなことを考えてしまう。

 

いつ水をやればいいのか

以前と違って考えるようになった。

以前は根腐れなんて考えないで水やりをしていた。

それでも根腐れもしなかった。

 

細かいことは

知らなくていいことだったのかもしれない。

 

知らなければよかった。

という言葉がある。

知らせてくれない方がよかった。

という、

わがままな言葉もある。

 

2023/08/26

 

 

知らないことが多すぎる。

というか、知らないことだらけだ。

だけど、だから生きているのかもしれない。

 

車が走って、飛行機が飛んで、宇宙船が月に着陸する。

電話をして、テレビを見て、インターネットをする。

日光が射し、風が吹いて、雨が降る。

知らないことだらけだ。

 

周りは知らないことだらけで

できている。

知らないことが多すぎる。

でも、知りたいとも思わない。

 

でも、知らなかった!

そうなんだ!

そんな気持ちにさせるのも、知らないことが多いから。

知らないことだらけも悪くない。

 

最近の話。

ゴーヤは中のわたを取って料理をする。

なんてこと、知らなかった。

ゴーヤはどうやって料理したらいいんだろうね。

と聞くと

キュウリの感覚で料理すればいいよ。

まあ、輪切りにして炒めれば一番いいんじゃない。

ゴーヤチャンプルなんか。

そんなこと言われて、漠然とキュウリを輪切りにした映像が浮かぶ。

どうやってあんな大きいものを輪切りにして炒めればいいんだ。

と思っていた。

 

ある料理番組でゴーヤの料理の仕方を見た。

その時に、中のわたを取るということを知って愕然とした。

ゴーヤの臭さをなくす下処理もしなければならない。

キュウリみたいに、ただなんとなく切って炒めればいいんじゃなかった。

 

知らないことが多すぎる。

 

2023/08/18

 

 

漫画「昴スバル」(曽田正人著)はバレエの物語。

主人公(すばる)が逆境の中、バレエにおいてスターになっていく物語。

漫画「ガラスの仮面」のバレエ版。

 

主人公(すばる)はボランティアで刑務所にてバレエを踊ることになる。

その踊る前に(すばる)が言う。

 

「私はプロだから、踊ったら必ずお金をもらう。

だから、完璧な踊りをする。

今日は一つもミスはしない。

50セントでもいい。

ここを出る時は私は必ずお金をもらって帰る。

私はプロだから、ただでは動かない。

1円でもお金をもらうの。」

 

この言葉から考えると、

プロだからお金をもらう。

逆に考えると

お金をもらう=プロということになる。

 

そう考えれば お金を頂いて何かをする。

物を売る。

サービスを与える。

これらはみんなお金をもらってすること。

または行為の代償にお金をもらうこと。

 

それはプロがすること。

つまり、働く人はプロになる。

 

自分では意識していなかった。

 

プロという言葉からは特別な人。

選ばれた人。

みたいな感じがしていたけれど、そうじゃない

 

何かをする。

その代償にお金をいただく。

それがプロなのだ。

 

仕事をして、お金を得ているということはプロ。

漫画「昴スバル」の世界ではそうなる。

 

自分もプロだという意識を持つ必要がある。

プロだという自覚を持つ必要がある。

 

何かをして、その代償にお金をいただく。

それがプロなのだから。

甘えは許されない。

 

2023/08/11

 

 

料理番組の先生がキュウリ、人参を切る姿を見た。

まな板と包丁の音が小気味よく、トントントンとキュウリなどを刻んでいく。

それは芸術だ。

見ていて気持ちがとても良い。

熟練の技、プロの技と言える。

 

スポーツにおいても、これだという時に見せる選手の姿は芸術だ。

見ていて、すごい。

と思わされる。

この前の世界陸上のやり投げで金を取った北口選手の最後の一投。

声援とか何か分からない力が投げるやりの後ろにすべて入っていくように見える。

そんな風に見えるフォームで投げられたやりは勢いよく飛んでいく。

やはり、見ていて気持ちが良い。

 

人々に感動を与える。

そんな時の姿は作為的につくられた姿ではない。

今までの時間が凝縮されてできた姿だ。

そんな姿に感動しないわけはない。

 

立ち居振る舞いが綺麗だというのが踊りの世界にある。

それは ドラマなどの役者にも言える。

人はそれをオーラというのかもしれない。

 

やはり見ていて気持ちがいい。

それはプロの技とも言える。

 

何年も繰り返しを行ったことによる熟練の技。

天才的な才能を持つ者の人並外れた、ずば抜けた技。

そんなものがプロの力。

 

それらが見ている人を感動させる。

プロだ、と思わせる。

プロは多くの人を感動の中に引き入れる。

プロとはそういうものだと思っている。

 

でも、プロについて考えさせられる話がある。

それは、バレエの漫画「昴スバル」(曽田正人著)の中の話。

 

2023/08/10