9月からはどの学年も学習内容が考える力をつける内容となります。
それにより考える力が必要となる問題が多くなってきます。
それらの問題を解くためには各学年に合わせた基礎的な考える力が必要となります。
では基礎的な考える力はどのようにしてつけるのか。
まずは頭の中にあることを絵や図、簡単な文にすることを心がけます。
内容を簡単な図や絵、文章にすることにより内容がより深く把握できるようになります。
余分なものをなくして一番重要なことがシンプルに分かりやすくなるからです。
「分かる」という状態については三つの段階があると言われています。
最初は頭の中だけで分かった状態。
次にイメージとして分かった状態。
最後が絵や図として分かった状態です。
最後の分かった状態は全体像がしっかりと把握できているだけではなく、細かなところまでもしっかりと説明できる状態です。
分かったことを絵や図にかくことができるのならば十分に理解している証拠となります。
逆にいうと絵や図にかけない状態というのは、まだ理解度が浅いということになります。
最後の分かった状態にするために勉強する時はノートに絵や図、簡単な文章を書く癖をつけるようにします。
書いたものが目に入り脳に届くことが覚えることにつながります。
小学生の時など問題自体が簡単なので、すべて頭の中で解いて答えだけを書いていくということが通常化してしまいがちです。
そのようになると、その時は良いのですが、難しい問題を解く時や中学生になってから分からなくなってしまいます。
書くことを習慣化するために算数では式を順序よく書いていくことを意識します。
図形や文章問題もとりあえず図をかいてから考えるようにします。
それらが自然と行われるようになれば考える力もついてきます。
国語においての基礎的な考える力はどのようにしてつければよいのか。
最終的には読解力をつけるということになります。
その前段階で考える力はどのようにしてつければよいのか。
実はあまり言われていないことですが、日ごろからタテ書きの文章を速く読む訓練をすることが簡単な考える力をつけることにつながります。
国語のテストはタテ書きで長い物語文を読むことが必要になります。
読むスピードが遅ければ、それだけ問題を考える時間がなくなってしまいます。
今はタテ書きに接する機会はあまりありません。
算数(数学)、理科、社会などすべて他の科目は教科書から参考書、問題集にいたるまですべてヨコ書きです。
ノート、メール、雑誌等、目に入る物はほとんどがヨコ書きとなっています。
目をタテに走らせることに慣れていないためにタテ書きの文章を読まなければならなくなると速く読めず、内容理解もしにくくなります。
タテ書き文章に慣れるというと、対策は日ごろから意識してタテ書きの文章を読むことしかありません。
積極的に本などタテ書きのものを読んでタテ書きに慣れるようにします。
目がタテ書きに慣れてくると目線がスムーズに動くようになります。
これだけでも、読むスピードがアップします。
これは国語の力をつける最低条件となります。
考える力というのは、無から形のあるものを造る力でもあります。
できないと言って、考えることを放棄してしまうことからは何も生まれません。
とにかく考えてみる。
そのことが考える力をつける最強の方法です。
2024/09/20
