テストが終わってのこと。
「答案はまだ返却されていないけれど今回の数学はできたと思う。」
と生徒が言ってきた時は
まだ要注意だよ。
と心の中で言っている。
テスト対策として講習をしていて、生徒一人一人のできないところ、できるところなどは把握している。
この生徒はいつもここで間違いを犯しやすい。
まだ、ここが理解できていない。
など分かっている。
本番のテストでも同じような間違いを起こしやすい。
そのためにそんな間違いを起こさないように講習を行う。
しかし、時間には限りがある。
そのため、理解の未消化でテストに臨まなければならない。
ということが多くある。
そうなると、テスト前に確実にはなっていない。
テストは大丈夫か。
そんな思いがあるので生徒がテスト後に
「今回はできたと思う。」
と言ってきても答案がまだ返却されていない場合は素直に喜べない。
本人の思いと現実にギャップがあることが多々ある。
という経験を多くしている。
答えを四角のマスの中に書く場合に出てきた答えが合っているのにマスには写し間違えて違う答えを書いてしまう。
そんな単純なミスをする。
そんなことはいくらなんでもないだろうと思うかもしれない。
けれども現実にあるミスである。
そんな単純なミスで点を失ってしまう。
もちろんテスト直後には本人はできたつもりでいる。
簡単な計算でも単純なミスで点を失ってしまう。
特にひき算での簡単な計算ミスが多く見られる。
他に多いのはマイナスの符号関係のミス。
これらの単純なミスによる失点はテスト直後には本人は気づいていない。
そこでテスト後にできたと思っている。
しかし、答案が返却されると自分が思っていたのとは違ってできていない。
なんて結果になっている。
ということになる。
だから、生徒が
「今回はよくできたと思う。」
と言ってきても答案が返却されるまでは言葉通りとは思えない。
このことは生徒もできたと思っていた分できていなかったことにショックを受けてしまう。
それがマイナスの思考につながり、
できたと思ったのにできなかった。
やっぱり自分は点が取れない。
そんなに勉強しても点数は変わらない。
できない。
という考えになっていく。
こんな時にはプラスの思考に結びつけたい。
できたと思ったけれどできていなかった。
できていたと思ったところはどうしてできていなかったのだろうか。
分かっていたと思ったのにどうしてできていなかったのだろうか。
答案のできたと思っていたのにできなかったところを見てみる。
どうして間違っているのかを確認してみる。
すると簡単なミスで間違っていたことを知る。
なんてつまらないミスをしたのだろう。
こんなミスをしなければ自分はできていた。
次回はこんなミスはしないようにしよう。
と自分に言い聞かせる。
そう思うことができれば次回のテストに期待が持てる。
できたと思った。
という気持ちを大切にする。
それが次回のテストができるようになることにつながる。
2024/09/05
