小学生の学年末2月の学習する単元はどの学年も「式を作る」ことが主題となっています。
等式を作ることは中学の数学につながります。
数学のための基本づくりとも言えます。
各学年の学習内容は次のようになります。
小学2年生「たし算とひき算」:文章問題を図を使って、たし算とひき算で解きます。
等式を意識するようにします。
小学3年生「□を使った式」:□を使ったたし算・ひき算、かけ算・わり算の式を作る。
文章問題を□を使った等式を作り、□を求めます。
小学4年生「ともなって変わる量」:ともなって変わる2つの量を□と〇で表して等式を作ります。
□、〇に代入して値も求めます。
小学5年生「割合を使った問題」:比べられる量÷もとにする量=割合の式をもとに各値を式の変形をして求めます。
等式では3つの値のうち2つが分かっていて残りの値を求める。
これが文章問題の基本のパターンです。
小学2年生の最後の学習に「たすのかな、ひくのかな」という単元があります。
この単元から文章問題が本格的に始まります。
〇+△=□ という式が基本の式となります。
この〇、△、□のうちの2つが分かっていて残り1つを出すというのが文章問題となっています。
この式を作るということが小学2年生の最後の時期ではまだ難しいところもあります。
また、小学生は答えをすぐ出したがる傾向があります。
そこで、すぐに「たすのか、ひくのか」
と聞いて答えを出そうとします。
または、たす、ひく、のどちらかを使ってとりあえず答えを出そうとします。
文章問題の意味は分かっていないけれども答えを出そうとします。
出した答えが合っていた。
ということで、できたということにしてしまうことも多くあります。
そのような場合は後になって文章問題が分からない。
解けない。
という状況になります。
ただ、小学2年生の最後の時期では、まだ文章問題の意味が分からなくても仕方がないという時期でもあります。
「こんなことも分からないの」
「こんな簡単なことも」
と 思ってしまうこともあるでしょう。
でも、それを口に出すことはタブーです。
小学2年生でも意味が分かれば計算は簡単なので、すぐ解けるような問題です。
その意味をじっくり考えて理解しているという段階かもしれません。
上の学年なるとたし算、ひき算ではなく、かけ算、わり算の式が加わります。
道のり=速さ×時間、速さ=道のり÷時間、
割合=比べる量÷もとにする量
などの文章問題を
学習していくことになります。
式を作って、計算をして、答えを出す。
これが算数、数学ができるようになる一歩です。
2024/02/16
