中学1年生で学習する1次方程式の計算は正負の数の四則計算と比べると、それほど難しくはありません。
しかし、この1次方程式には大きな落とし穴があります。
その落とし穴は中学2年生で学習する式の計算に大きく開いています。
数学が普通レベルまたは少しできるくらいの生徒まで
多くの生徒がこの落とし穴にはじめは落ちてしまいます。
多くの生徒がこの落とし穴に落ちるので、この式の計算は実力テストなどによく出る計算問題になります。
一度この落とし穴に落ちて、これはまずいと思ってしっかり頭に入るのは数学ができるレベルの生徒です。
多くの生徒が2回、3回とこの落とし穴に落ちてしまいます。
何回もこの落とし穴に落ちて、結果、落とし穴に落ちなくなる。
何回も落とし穴に落ちて、結果、まだ落ち続ける。
落ち続けた場合、落とし穴の底にあるのは数学が苦手という文字です。
それでは1次方程式が作る落とし穴とは何か。
中学1年生で習う1次方程式の計算は移項という方法で解きます。
等式は、左辺=右辺 の形で表されます。
この等式をX=〇の形にすることを方程式を解くと言います。
移項は左辺から右辺、右辺から左辺へ項が移動することです。
このときに符号を変えます。
=の橋を渡るときには変身しなければ橋を渡ることができない。
というわけです。
3X+5=2X-3
3X-2X=-3-5
X=-8
このようにして方程式を解きます。
分数、小数の方程式も等式の性質を使って整数にして方程式を解きます。
分数の場合は両辺に分母の最小公倍数をかけて分数ではなく整数にします。
小数の場合も両辺に10、100をかけて整数にします。
等式の性質、両辺に同じ数をかけても、わっても、等式は成り立つ。
これを使います。
ですから、分数、小数の方程式は整数に変えられるので、分数のたし算、わり算などの計算はいらなくなります。
整数の計算ができればよいので、それほどむずかしい計算ではなくなります。
分数、小数の方程式は整数に変えて計算できる。
だから、かんたん。
これが2年生になっての落とし穴になります。
落とし穴は中学2年生の式の計算に大きく開いています。
2023/08/18
