お年寄りと一緒に買い物に行くと、今はあるけれど、なくなると困るから予備の品を買っておこうとすることが多い。
今あるならば、なくなった時に買えばよいのにと思うのだが、そうは考えられないらしい。
なくなった時のことを考えると不安になるらしい。
不足という言葉が嫌いのようだ。
きっと、不足という言葉で嫌な思いをした経験があるのだろう。
確かに、足りるのか足りないのか分からない状態でいるのは、精神的によくない。
そんな時に、予備品があれば、もう不足で困ることはないのだから、おおらかな気持ちでいられる。
今回、震災後にスーパーの商品がほとんどなくなってしまったのも、みんなが予備品を持とうとしたことにもよる。
今までは、予備品は置くスペースの関係もあり、それほど蓄えていなかった家庭も多いはずだ。
でも、それでよいのだろうかと思わせたのが今回の震災でもある。