テレビで、昼休みに15分間仮眠を取る方法で学力を上げた学校が紹介された。
番組では、昼休みの過ごし方を3つのパターンに分けて、学力の変化を見る実験を行った。
3組に分けた高校生に、まず簡単な計算問題を100問位解かせて、時間を測定する。
その後、3つのパターンの昼休みの過ごし方をしてみる。
Aは完全に眠る状態を作る。
つまり、パジャマに着替えて、布団の中に入って、1時間眠る。
Bは、机に伏せて、クラシックの静かな音楽を流し、15分間仮眠を取る。
この時、眠れなくても、目を閉じて机に伏している。
Cは、起きていて通常通り遊んでいる。
1時間経過後、3組とも始めに行った簡単な計算をする。
すると、結果がよくなっているのは、Bで、それ以外は結果が悪くなっている。
この実験により、昼休みなどに15分間の仮眠を取ることは、学力アップにつながると結んでいる。
確か、脳のことについて書かれた本でも、脳が疲れた時に、10分間位脳を休めることは、作業アップにつながると書いてあった。
ただ、受験生は慢性的な睡眠不足状態なので、15分間の仮眠が取れるかは疑問だ。
15分間では起きることができなくて、仮眠が通常睡眠になってしまう危険がある。
体が求めているのだから仕方がないと考えることもできるが、先ほどのテレビの実験でも、本格的に寝てしまって、1時間後に起こされたAは眠くて、逆に頭が働かなくなってしまっていた。
仮眠で終わらないのが、受験生ということになる。
ただ、脳にとっては、15分間の仮眠はよいことだというのは納得できる。
脳が疲れたから、15分間の仮眠を取ろうと思って机に伏せたら、本格的睡眠になってしまった。
そのようになってしまった場合、勉強できなかった焦りが後から後悔と共にやってくることになる。
それを考えると、15分間仮眠法の実行には勇気がいる。
ただ、そのような方法もあるので、脳が疲れたという時は、実行してみるのも、ひとつの手段でもある。