運動部の練習などで、たとえば腕立て伏せの時にラスト10回となって、最後の力を振り絞ってラストまでいきます。
すると、時々おまけ10回などと追加されることがあります。
だいたいが先輩の嫌がらせだと思うのですが、最後まで力を振り絞って、もう力が出ないという状態からまた力を出させるわけです。
このことがいいのか、悪いのか分からないけれども、人間、もうだめだ、と思ってからの最後のねばりというのは大切です。
その力こそがその人の持っている本当の力と言っていいのかもしれません。
ハンマー投げの室伏選手が投げる時に大きな声を出して、ハンマーを手から離すのにも理由があるそうです。
人間は自分の持っている力以上のものを出そうとすると、体が壊れてしまうので、そのような力は出せないように体自身が防御するようになっているそうです。
つまり、体が壊れない程度の力しか出せないようになっているわけです。
その防御を麻痺させるのが、大きな声というわけです。
大きな声を出すことによって、自分の持っている力以上のものを出させるようにしてしまうわけです。
体にはよいことではないかもしれませんが、そのことによって、限界以上の力が出せるようになり、それを続けると、いつの間にかその力が限界ではなくなってくるわけです。
そのようにして、自分の力を向上させていくわけです。
これは、最後あとひとつのねばりに共通しています。