授業中に騒がしい生徒に静かにするように注意すると、注意する生徒が違っても、全く同じセリフで答えが返ってくることがある。
それが、「何で俺ばっかり」
注意されて、直そうとする前に、注意されて条件反射的に出てくるセリフが、
「何で俺ばっかり」
ということになる。
注意された内容に対するセリフではなくて、注意された行為に対するセリフということになる。
何で俺ばっかりが注意されるんだ、という思いから出たセリフということは分かる。
でも、なぜ注意されたことを直そうというようにならないのか。
と注意した方は思うのが普通だ。
しかし、注意された内容が頭に入らないのだから、直しようがない。
ただ、注意されたということだけが頭の中に残ってしまう。
だから、また注意されると、何度も注意されている。
それも自分だけが…、という思いを持つようになる。
それが「何で俺ばっかり」というセリフになる。
注意されることが多いと当然、そのような意識になる。
どうも兄弟、姉妹がいると、そのような意識になる傾向があるような感じがする。
兄と比べて自分はいつも叱られている。
弟と比べて自分はいつも注意されている。
兄弟、姉妹がいると、そんな意識を持ちやすい環境になりやすい。
では、どうしたら「自分だけが」という被害意識をなくすことができるのだろうか。
まずは、注意されないように自分から意識することが必要になる。
しかし、そのような意識を持つことができないから注意されることになる。
自分はできないという気持ちからも被害意識は作られる。
そこで、小さな成功体験を積み重ねていくことが有効になる
まずは小さな成功体験の積み重ねによりポジティブな意識改革をすると良いだろう。