昨年売れた本のひとつに五木寛之さんの「親鸞」がある。
その続編が今、新聞小説として毎日、朝刊に掲載されている。
五木寛之さんの現在の精力的な執筆活動には驚かされる。
五木寛之さんの書かれる文は、綺麗で流れるように読んでいけるので、気持ちいい。
自分の中では五木寛之さんの小説はやはり、「青春の門」だ。
今度、また新しくなって文庫本が出るらしい。
新聞の広告で見かけた。
気になったので、昔読んだ「青春の門」を、ちょっと探してみると、黄ばんだ文庫本が出てきた。
本の紙が黄ばんでも、しっかり読むことができる。
字が今より小さいのが少し読みにくいが、すぐに慣れる。
ちょっと、懐かしさを感じる。
昔の漫画を見ると、やはり古いな。
という感じはどうしてもしてしまうが、小説はそういうことがない。
紙が黄ばんで多少、字が読みにくいことはあるかもしれないが、物語にしっかり入っていける。
面白いものは、いつでも面白い。
時を越えて、いつまでも輝き続ける。
日本では「源氏物語」が、その代表選手といえる。
これからは、電子書籍となって、紙が黄ばんで読みにくいということもなくなるだろう。
字が小さくて読みにくいということもなくなる。
いつまでも、新品のまま保存されることになる。
ますます、小説の内容が勝負ということになる。
今は、本の表紙や帯によって売り上げ数が変わることがあるが、電子書籍となると、そうはいかない。
内容がよいことが、売り上げに関係することになる。
いつまでも、輝き続ける小説を多く読むことができることを望む。
とりあえず、黄ばんだ「青春の門」を読みなおしてみよう。
きっと、中身は黄ばんでいないはずだ。