都心のマンションなど、当然、雨戸というものなどないので、雨戸とは何か分からない人も出てくるだろう。
その雨戸が壊れた。
正確に言うと、雨戸が戸袋の中に4枚入るはずになっているのが、1枚入って、その後の2枚目からが入らなくなってしまった。
つまり、雨戸が戸袋の中に入らなくなってしまったというのが、正確な言い方になる。
そこで、雨戸を1枚はずして、戸袋の中をのぞいて見ると、中に三角形の形をしたプラスチックの部品が落ちている。
どうも、それが原因らしい。
他の雨戸の戸袋の中をのぞいて見ると、その部品は上下に2箇所取り付けられているようだ。
それが、取れて落ちてしまっている。
だから、雨戸が戸袋の中に入っていかない。
雨戸が上手く戸袋の中に入るように誘導しているのが、そのプラスチックの三角形の部品ということになる。
雨戸の戸袋の中で、毎日その部品が雨戸を入れる時に、働いていたなんて知らなかった。
知らないのは当然だけれど、そんな小さな部品が誘導に役立っているなんて、よくできている。
何気なく使っている物も、よく考えると、いろいろな部品が組み合わさって、1つの動きとなっている。
ちょっとした部品が、1つの動作に関係している。
その部品がなくなれば、動かなくなってしまう。
どの部品も、役に立っている。
こんな部品が必要なのかなと思われるような物でも、必ず必要な物となっている。
どの部品もすべてプロジェクトXだ。
それは、人間にも言える。