小説を読んでいて、止められなくなってしまうような場合は、登場人物が生き生きとしていて躍動感がある。
当然、書き手の力量によるものと言えるけれども、あまりに躍動感があると、これからどうなるのか知りたくて、本の後ろの方をページを飛ばして読みたくなってしまう。
そんなことを思わせるような小説を読んでいる時は、心が躍っているので、体の血の巡りがよくなる。
健康によいのか、悪いのか、分からない。
そのようになる小説は、読み進むうちに感情移入してくる読み応えのある長編の方に多い。
本を読むのに慣れていないと、長編は苦しいと思うかもしれない。
全18巻なんて、とてもとても、と思うかもしれない。
でも、そのように長く続いているということは面白いと考えてよい。
だから、そんな本を読むことができるようになれば楽しみも増えることになる。
受験勉強しなければならないので、仕事が忙しいので、本を読む時間が作れない。
そういう人は、たくさんいる。
それは仕方がないことだ。
でも、学生の時のある期間、本を読んで、本を読む楽しさを知ることができていれば、いつか、本を読む機会を持てた時に、本を味わう楽しさを再度、経験できる。
だから、学生の時に、ある期間、本に夢中になって、本の楽しさを知っておくと、いつかまた、その楽しみを味わえることができる。