他人から物をもらう | 小川村塾ブログ

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生徒一人ひとりに合わせて「分かりやすい」を心がけて講習を行っています。

 先日、スーパーのフードコートで飲み物を飲んでいた時、隣の年配の婦人が
 「私、これ油っぽくて食べないので、食べてくれませんか。何も手をつけていません。娘が買ってきてくれたんですけど」
 と、ドーナツをこちらのテーブルの上に置いてきました。
 「あっ、いいですよ。そちらで、お食べ下さい」
と言うと
 「どうせ、捨ててしまうしかないんです」
と言ってきたので、ありがたくいただくことにしました。

 こういう時は、ちょっと困ってしまいます。
 今の時代は他人とあまり関わりたくないと考える人が多いので、このようなことは若い年代の人がすることはありません。
 食べたくなかったら、隣の人にあげるというよりも、ゴミ箱に捨てるのが普通のことのはずです。

 ですから、このような状況には慣れていません。
 ちょっと、身構えて、隣を意識してしまって、リラックスできなくなってしまいます。

 他人に物をあげるというようなことをしてくるのは、だいたい年配の女性で、このことは悪いことではないと思います。
 けれども、相手がどう思うかというと感謝の気持ちより、ありがた迷惑という気持ちの方が勝ってしまう場合が多いと思います。
 今の時代は、他人から物をもらうということに慣れていません。

 残念なことだけれども、今は小さな子どもには、知らない人が物をあげると言ってきたなら、「もらっちゃダメ」と教える時代になってしまっています。
 もらった時は、ちゃんと「ありがとう」と言いなさい。
という教育ではないのが今の時代です。

 ちょっと、寂しい時代です。