マイナス思考動物 | 小川村塾ブログ

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 プラス思考になるとよいと言われますが、マイナス思考をしようと思って、しているわけではありません。 
 普通に考えると、意識しないと、マイナス思考になってしまうわけです。

 人間は悪く言えば臆病、よく言えば注意深い動物です。
 原始の時代では洞穴から出るのに周りに獣がいないか、しっかりと確認して出て行く人間が生き残りました。
 つまり、注意深い人間が生き残ったわけです。

 そのようにして現在まで、人間が生き残ってきている要因のひとつはDNAに注意深さが入っているからだと考えてよいでしょう。
 
 ただ、今の時代、家から出るのに周りを注意深く見て安全か確認してから家を出るという人はほとんどいないと思います。
 そういう意味では、昔と比べて今は注意深さは少なくてよい時代になったようです。

 本などでさかんにプラス思考をうたっています。
 人間の本来持っている性質はマイナス思考と言えます。
 注意深さ、臆病はマイナス思考となります。
 ですから人間は通常、マイナス思考になるのが本来の姿になります。
 それをプラス思考にするのがよいと本などで言っているのです。

 プラス思考がよいというのは分かりますが、マイナス思考が蔓延するような状態になっている時は、プラス思考に変えようと思ってもなかなか変えることはできません。
 そして、プラス思考に変えることができないことに、余計マイナス思考をしてしまいます。

 そんな時、人間はマイナス思考が本来の姿なのだから、マイナス思考になるのは当然だ、と考えると少しは楽になるかもしれません。
 この考え方がプラス思考なのかもしれません。