お正月に飾る「お飾り」を購入した。
近所の「お飾り」を作っている人が、できたので持ってきてくれた。
昔は家のお正月用の「お飾り」は、祖父がワラを編んで作った。
家の玄関だけでなく、何か知らないけれど、いろいろな所に飾るために、たくさん作った。
車にも、「お飾り」はつけていた。
今は、「お飾り」は購入するものとなった。
そして、玄関だけに飾るものとなった。
最近は、お正月に「お飾り」をつけている車もあまり見かけなくなった。
昔は、ほとんどの車に「お飾り」はついていた。
ちょっと、寂しい気持ちもする。
自宅で飾る「お飾り」を各家が作っていたならば、それは町全体が職人の集まりとなる。
「お飾り」は芸術的でもある。
各家が作った「お飾り」を飾るということは、芸術品の競い合いとも言える。
それは、芸術を高めることにつながる。
ただの「お飾り」が、いつの間にか芸術品となる。
昔、ただ、お茶を飲むためのものだった湯飲み茶碗が、芸術品と呼ばれるようになった。
何でもない物が、時という薬を塗られて、芸術品に変えられる。
そんな気持ちで、お正月は飾られた「お飾り」を見てみよう。