谷川俊太郎詩集から | 小川村塾ブログ

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 昨年、ある書店に行ったところ、文庫本のコーナーに谷川俊太郎さんの詩集が積んで並べられていた。
 思わず手にとって中をペラペラと眺めてみた。
 懐かしい感じがした。

 テレビでも、谷川俊太郎さんの詩が使われているCMが流れてきて、思わず画面を見た記憶がある。
 谷川俊太郎さんの詩集は、箱入りの厚いものが2冊デンと控えて、本棚に入っている。

 学生の頃には、谷川俊太郎さんは詩人として有名だったので、今でも現役で精力的に活動をしていると思うと、すごいなと純粋に思う。
 今の時代は、詩というものだけで歩いていくことはできなくなっている。
 当然、詩人と言われる人が、詩を書くことだけで生活ができる時代ではなくなっている。
 昔のように、詩が世の中に多く出る時代ではなくなっている。
 詩が身近なものではなくなっている。

 恋をすると誰もが詩人になる、と言われたこともあった。
 今、そんなことを言ったら笑われるか、変人扱いされるだけだ。

 小学生の頃、国語の先生に宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」を強制的に暗記させられた。
 詩の意味も全く分からないまま、国語の授業の時間に、立って暗唱させられた。
 だから、今でも始めの部分は暗唱することができる。
 恐ろしいことだ。
 ただ、今では、詩を暗唱できるよう覚えることはよいことだと思っている。

 高校生の時は自発的に中原中也の詩を覚えて、暗唱したりしていた。
 今は、そんなことするような時代じゃないだろう。
 ちょっと、寂しい感じがする。

 もっと、詩に触れる時を作って、詩の世界に身体をどっぷり入れるのも悪くない。