塾の周りを毎日掃除していると、いつも、だいたい決まった場所に煙草の吸い殻が落ちている。
最近は煙草の値段が上がったせいなのか、煙草が根元まで、フィルターの所まで、しっかり吸われて落ちている。
あまり、いい気分はしない。
自分は煙草を吸わないので、どうしても嫌煙の側になってしまう。
ファミリーレストランなどで、分煙がしっかりされていない所で、食事をしている時に、近くから煙草の煙が漂ってくることがある。
そうなると、せっかくの食事がおいしく食べることはできなくなってしまう。
レストランなども全席禁煙などが増えてきて、煙草を吸わない人にとっては良いが、喫煙家にとっては過ごしにくい時代になっている。
喫煙家にとっては、迫害の時代と言えるだろう。
映画「華氏451」を何となく思い出す。
この題名の「華氏451」は確か紙が燃える温度を意味して、映画の内容も意味している。
映画は、書物を所持して、読んではいけない未来の物語で、隠された書物を捜索して焼却する消防士が主人公になっている。
その主人公が、ある時から焼却すべき書物に興味を持ち、いつの間にか虜になってしまう話だった。
この映画と同様の匂いが、煙草についてもしてくる。
大多数の勢力で、少数のものを失くそうとしていく。
ただただ、少数のものは、歯向かうことができず、されるままに小さくなっていく。