保護者の方から子どもが勉強に対して「やる気」がないので、何とか「やる気」を出させたい、という要望を聞きます。
勉強に関して「やる気」を出させるいちばんのよい方法はテストでよい点を取ることです。
でも、「やる気」を出させたい目的は「やる気」が出て、しっかり勉強をするようになって、その結果、テストでよい点を取ってもらいたい。
ということになるはずです。
テストでよい点を取らせたいから、「やる気」を出させたいのに、テストでよい点を取れば「やる気」が出るようになる。
では答えになっていません。
確かに、その通りなのですが、テストでよい点になった子どもは、その科目については俄然「やる気」が出てくるのは事実です。
中学生の数学で考える問題は初めからやる気がないという子どもも、計算問題が多かったテストで今まで取ったこともないような80点位の点を取ると、急に数学をがんばって勉強しようと思うようになります。
しかも、今までやろうともしなかった考える問題などもやってみようとするようになります。
自分はできないと思っている子どもはテストでよい点を取れると思っていません。
そこで、高得点を取ると自分はできるのではないかと考えて、それが、やればできるというようになります。
自信を持つようになります。
ですから、学校のテストも時々は簡単なテストにしてもらうと、やる気が出る子が増えると思うのですが、どうでしょうか。
でも、あまりに簡単な問題では逆にできる子の「やる気」がなくなってしまいますね。