定期テスト前日に中学生のある生徒が言った。
「今回、今までになく勉強したので、明日のテストのことを考えると緊張してしまう。こんなことは、今までになかった。」
この生徒は初めて、テストに対してプレッシャーを感じたようだ。
逆に考えるとプレッシャーは努力した結果、感じるものと言える。
今回のテストの場合の例など、テストで良い点を取ろうとして勉強したことにより、良い点を取りたい、良い点を取らなければ、という気持ちになり、プレッシャーとなったと考えられる。
つまり、プレッシャーを感じることは、目標に向かって努力した結果だということになる。
そう考えると、プレッシャーをなくそうとする必要はなくなってくる。
オリンピックなどで、昔の日本人はプレッシャーに弱く、本番で実力が発揮されないと言われた。
でも、今の若者はプレッシャーを負の力としないで、プラスの力にできるようだ。
マスコミなどは若者がプレッシャーを昔のように感じないで、楽しんでいると言っている。
オリンピックなどは、昔は日本国のため、という感じで参加していたのが、今は自分のためという感じでもある。
若い人と話をしてみると、度胸がついているのか、発表会などでも、物怖じしない人が増えているようだ。
プレッシャーを感じないのか、プラスにしているのかは分からないけれども、昔とは違っている。
プレッシャーを感じないのが、努力をしないことによるのなら、少し考えてしまう。
もし、そうならば、プレッシャーを感じるくらい努力をしようと言いたい。
プレッシャーを感じ、体を緊張させるのも、時には体のために良いのかもしれない。
体が、その緊張感を求めている時があるはずだ。