以前、「ガラスの仮面」の時に触れた「ピアノの森」の最新刊(第19巻)が書店に平積みされていた。
購入するためレジに持っていくと、
「このビニールで包まれたものでなくていいですか」
と、言われて了承すると、レジの後に積んであった「ピアノの森」の1冊を渡された。
レジの後には20冊位の「ピアノの森」が積まれていた。
「ピアノの森」は人気があるようだ。
第19巻はショパン・コンクールの2次予選にカイが出場する内容が主になる。
詳しい内容は言えないが、クライマックスに向けて盛り上がりが感じられる。
今回、カイが登場してピアノを弾いているところでは、今までのカイに関する色々な場面が浮かんできて、読んでいる途中で目頭が熱くなった。
今までのストーリーが重ねられて、感動が深まって、より重さが増している。
だいぶストリー的に盛り上がってきている。
読んでいて、気持ちのよい感動が体を走る。
この「ピアノの森」も「のだめカンタービレ」と同様、クラシックの曲が関係してくる。
けれども、やはり、出てくる曲が、どんな曲なのかは頭には浮かんでこない。
ただ、この「ピアノの森」の方が「のだめカンタービレ」よりも曲自体が分からなくても、曲のかもし出す雰囲気が分かりやすくなっている。
曲の匂いが分かるように描かれているので、どんな曲なのか分からなくても十分曲を楽しめるようになっている。
その分、物語にどっぷり浸ることができる。
だから、感動もしやすくなっていると言える。
この「ピアノの森」はアニメ映画化されて、DVDも出ているので、音楽を聴いて物語を味わうこともできる。
クラシックがどうも苦手という人も、アニメなら入りやすい。
映画で描かれたところより、後の物語の方が面白くなっている。
だから、今後も期待ができるし、楽しみにしている。