最近の中学生の勉強の仕方の傾向について気になることは、考えるということは極力避ける傾向にあるということだ。
問題が難しいと思ったら、思考停止にすることが当然のような感じになっている子どもが増えているように思われる。
だから、問題を読んで分からないと判断するのが速い。
正確に言うと問題は読んでいない。
よく読めば、問題の内容自体は至極簡単であっても、よく読まなければならないような問題になっていると、それだけでその問題は難しいと判断されることになる。
そして、問題を考えることは、あきらめる。
すぐにあきらめるという傾向は、実は今の世の中の流れでもある。
テレビなどの番組も、始めにツカミを取れるようなつくりにしなければ、すぐにチャンネルを変えられてしまうので、じっくりとした造りの番組はできないと聞いたことがある。
これは、インターネットでのネットの閲覧が関係する。
ちょっと見て、すぐに他のページに移っていく。
気に入らなければ、ページはどんどん移り変わっていく。
それが、当たり前の世界になっている。
今は、じっくり考えることは体が拒否してしまうような環境になっていることを自覚して、じっくり物事を考える時間を作る必要があるのかもしれない。
脳は本来、じっくり考えるようなことは好きなはずだ。
思考停止を脳は望んではいないはずだ。