親の子どもへの虐待が問題になっている。
通常の社会では、親は、特に母親は自分の身を犠牲にしても、わが子を生かす道を選択する。
わが子のために、という気持ちが強いのが親であるはずだ。
今回の日本に漂着した脱北者の動機のひとつが子どものためという思いがあるという話も聞いた。
子どもの将来のために危険を冒して脱北したというのだ。
子どものためを思う気持ちは、親なら誰でも持っているはずだ。
子どもがおいしいと言って食べる姿を見たいために自分は粗食に甘んじる。
そんな姿が親の姿だろう。
そんな親の気持ちを子どもは感じ取らない。
だから平気で、親に対して反抗する態度を取る。
反抗する子どもに対して怒りながらも、親は子どものことを思っている。
それが親の愛情と言っていいのかもしれない。
ドラマなどでも、犯罪者の親は世間に対して謝るがわが子に対しては不憫に思う。
こんな子どもにしたのは自分のせいです、と世間に詫びる。
子どもを怒ることはしない。
ドラマではベタな話ではある。
親と子どもの関係は、子どもにとっては、周りがみんな敵でも親だけは味方してくれるという安心感でもある。
やはりドラマのように子どもが誤った道を進んで、誰一人守ってくれる人がいなくなっても、親だけは守ってくれる、そんな関係が親と子どもの関係だ。
また、そんな関係であって欲しいと思う。
子どもは、やはり親にとっては守るべき大切なものである。
自分のことになるが、そんな子ども達と毎日接しているということを、今一度深く心にとどめておきたい。