中1生の苦手意識はまだ早い(2) | 小川村塾ブログ

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 中学1年生の今の時期に学習する文字式の計算は数学の土台になります。

 では、難しいと思うかもしれませんが、そうではありません。
 決まりがスッと体に入る人とそうでない人で違いが出てしまうだけです。

 この決まりが体にスッと入らなかった人が数学は苦手だ、という意識に近づいてしまいます。
 そして、その意識が中学3年生まで続いてしまうのです。

 中学1年生の今の時期にもう数学が苦手だという意識を持ってしまう人には間違えてしまう一つのパターンがあります。
 このパターンをなくすことが苦手だという意識をなくすことに通じます。

 数学の正・負の数の基本計算において、
① 5-3=2 ② 3-5=-2 ③ -3-5=-8 ④ ー3+5=2
 が基本計算ですが、この中で間違えることが多いのが③④です。

 ですから、③④のような計算が間違えていないかをまずチェックしてみると、数学に対する理解度が分かります。

 間違えるパターンは決まっています。
③ -3-5=-(5-3)=-2 ④ ー3+5=-(3+5)=-8
のようにだいたい間違えます。

 このような、こちらの思う通りの間違いが見られる場合は、③④のような計算を繰り返し行い、正しい計算の決まりを体に浸み込ませればよいのです。

 計算自体は簡単な計算ですので、繰り返しも苦にならず、繰り返すことで正しい決まりを体に浸み込ませることができます。

 このような間違いがなくなっても、まだ安心ができません。
 ③④のような計算にX などの文字が入った式の計算になると、今までできた③④の計算ができなくなってしまうことがよくあります。

 ですから、今度はそこを注意深く見ます。
 X などの文字が入っただけなのに、③④の計算が間違えるようになってしまうのです。

 特に多く見られるようになるのが、④の計算の場合です。
⑤ 2x + 4x ー3+5= 6x ー8 というように間違えてしまいます。

 ④のような計算ができるようになったと安心していると⑤のような間違いをしてしまったりします。
 逆に言うとそのようなこちらの思い通りの間違いをしてる場合は、早くなおすことができます。

 そして、中学1年生の今の時期はそのようなお決まりの間違いのパターンがまだ数多くありません。
 そのため、早く間違いのパターンをなくすことができます。

 前述のように計算自体は簡単な計算になりますので、繰り返して体に覚えさせるのにも、それほどの苦痛はありません。
 そこで、間違いがなくなるまで繰り返しができます。

 つまり、結構簡単に間違いのパターンをなくすことができるということです。

 中学1年生が今の時期に苦手意識を持つのはまだ早いのです。