「宇宙戦艦ヤマト」実写版映画 | 小川村塾ブログ

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「宇宙戦艦ヤマト」実写版映画の予告編を観た。
 映画館のスクリーンで観ると、VFXが高度で面白そうだ。
 漫画の実写映画、実写ドラマが最近、さかんに製作されている。
 映画化は、この「宇宙戦艦ヤマト」の次に「あしたのジョー」「MONSTER」などが、実写製作予定だという。
 
 漫画の実写化については、別に反対の意見ではない。
 興味はあるけれど、観ようという気持ちが起きるかは疑問だ。

 ただ、前述のような傑作漫画には熱烈なファンがついているので、常に批判の嵐の中に映画は投げ出されることになるだろう。

「のだめカンタービレ」など、漫画を読んでいても、クラッシックの曲が頭の中に流れてこないので、どんな曲か分からなかった。
 そんな点が実写化により解消された。
 ただ、のだめが弾くピアノの音が誰もを魅了するという設定は、上手く表現できたのかは分からない。

 傑作漫画を原作にすれば、するほど話題性には事欠かないが、出来栄えには大きなギャップを感じてしまう人が多くなるのは仕方ないということになる。

 今回、ヤマトを監督する山崎監督は「ALWAYS三丁目の夕日」で一躍時の人になった。
 けれど、クレヨンしんちゃんの「アッパレ!戦国大合戦」を実写映画化したのは、どうなのか。
 実写映画を観ていないので、感想を言えないが、アニメ映画の「アッパレ!戦国大合戦」は傑作だった。

 観た時、思わず、「これクレヨンしんちゃんだよね」と確認してしまうくらいの衝撃的なラストだった。
 ある意味、観る側を裏切った作りになっていた。
 子どもには衝撃が強すぎるんじゃない、と思った後、大人だから衝撃を受けるのかもしれないと思い直した。
 その衝撃は実写で表現できたのか分からない。

 昔はアニメがまだない頃、漫画は実写でテレビ化、映画化された。
「鉄人28号」「マグマ大使」「伊賀の影丸」「悪魔くん」など、みんな実写だ。
 それらを楽しく観ることができた時代だ。
 今、観たなら特撮と言えないような特撮に胸おどらして、食い入るように観ていた時代だ。

 今は、VFXが進歩して、これは映像化できないと思われるようなものでも映像化できるようになっているらしい。
 観客も特撮に慣れてきている。
 そうなると、昔なら特撮で驚き、感動させることができたものが、そう簡単には特撮では感動させることはできなくなっている。

 つまり、原点に戻って、映画やテレビドラマは脚本、ストーリーが面白くなければ、感動を与えることはできないと考えるべきだ。
 そう考えて、映画やテレビドラマを制作してもらいたい。