小学生に「算数は、今、学校ではどんなところを勉強しているの」と聞くと「分からない」と言う答えが返ってくる生徒がいます。
これはまずいと思うわけです。
学校で勉強しているところが分からないということは、学校での授業が理解できていないことになります。
でも、この場合も、本当は分かっているのだけれども表現できないということも考慮しなくてはなりません。
しかし、最低限どんなところを勉強しているのかは、言えなければなりません。
自宅において、多くの保護者の方が子どもに、「勉強しなさい」と言うでしょう。
それは、当然、子どもにとっては聞きたくない言葉です。
そして、その言葉によって勉強しようとするような効果は余りありません。
子どもも勉強しなければならないと思っているので、神経を逆なでされるようなものになります。
そこで、「勉強しなさい」という代わりに、「今、学校ではどんなところを勉強しているの」と聞いてみてはどうでしょうか。
思わぬ問いかけに子どものほうも本音を言うかもしれません。
「こういうところを勉強しているんだけれども、ちょっと分からないんだ」なんて答えが返ってきたならば、「それじゃあ、そこをまず重点的に勉強するといいんだね」なんて会話ができれば、理想的です。
まあ、現実はむずかしいかもしれませんね。