中学校の宿題でノートに毎日、英単語を1ページ、漢字を1ページ書くというのがある。
宿題を出す側(先生)と出される側(生徒)にこの宿題に対する考えが違っている。
先生側は書いて覚えてもらいたい。
生徒側はとにかくページを埋めなくてはならない。
ということになる。
当然、生徒側は覚えるというよりも、いかに速くノートを埋めることができるか、ということを目標にせっせせっせとただ書きまくる。
覚えるような書き方をしていたら、時間がかかってしまうので、そんなことはしない。
鉛筆2本をまとめて持って、いっぺんに2単語を書いてしまうなんて器用な生徒も現れる。
誰が考えても、これは無意味と思わざるを得ない。
中学1年生の初期の頃で英単語を覚える場合ならば、まずアルファベットに慣れる必要があるので、ただ書いていくという方法も有効になる。
しかし、アルファベットを書くことに慣れた状態では、ただ書くだけということから卒業しなければならない。
英単語、漢字などは書いて覚えろと言われる。
しかし、これは数多く書いて覚えろということではない。
英単語など、パターンが似ているものなど覚えやすくなり、速く覚えることができるようになってくる。
だから、覚えるためには数多く書くことが大切と考える必要はない。
それよりも、元をできるだけ見ないようにして、書くことを試みる。
それを繰り返して、しっかり正しく書けるようにしていくことが覚えるためのよい方法となる。
最終的に自分で、しっかり書けるようになったかチェックをする。
その時、できていないところは、また覚えるようにして、覚えたならば、またチェックをするということを繰り返す。
最終的に完全にチェックをした時に書ければ、覚えたということになる。
この時、覚える数は5個位ずつを1セットとして覚えていくようにするとよい。