Prashna MargaにおけるSankalpaとは
1. Sankalpaの意味
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サンスクリット語で「意図・誓願・心の決意」を意味します。
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『Prashna Marga』では、質問を発する人(質問者)が 真剣な意図 をもって質問することが、適切な答えを得る前提条件として強調されています。
2. Sankalpaの役割
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質問の純粋性と正当性を保証するものです。
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Sankalpaが明確でない質問や軽率な質問は、プラシュナのチャートが正しく機能しないとされています。
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そのため、占星術師も質問者にSankalpaを確かめることが推奨されます。
3. Sankalpaの作法(実際の手順)
『Prashna Marga』では、Sankalpaを以下のように整えることが説かれています:
✅ 質問者は心を清浄に保つこと
→ 無用な疑念や動機を捨てる。
✅ 神聖な環境で意図を定めること
→ 例えば、神に祈る、祭壇や寺院で決意を固めるなど。
✅ 質問の前に簡単な祈念(Sankalpa Mantra)を唱えること
→ 占星術師が質問者に一緒に誓願文を唱えさせる場合もあります。
4. Sankalpaが無い場合の弊害
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Sankalpaが不明確だと、チャートが惑わされ、誤った答えを与えるとされます。
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例えば、疑い深い質問や嘘の質問には、惑星が誤解を生じさせる象意を示すとされています。
5. 引用例(Prashna Marga内の一節)
例えば、『Prashna Marga』第1章ではこう記されています:
「質問者の心が真摯でなく、意図が不純であれば、惑星は彼を惑わすだろう。」
(Prashna Marga 1-38 など)