僕は基本的に人が好きで
嫌いな人にはあまり出会わない
だからこそ逆に嫌いな人がいると
その人を好きになれない自分のことが
イヤになったりしていた
「この人に特に何もしてないのになんでこんなに厳しく言ってくるんだろう」
何度かそういうイヤな人に出会ったことがある
昔出会った人ですごく真面目で細かい人がいた
僕の間違いを見逃さず
それくらい勘弁してくれよ
というところまで詰めてくるような人だった
僕はその人のことが嫌いだった
心理学と出会い
「嫌いな人は自分が捨ててきた一部だ」
という新事実を知る
それまでは自分は
いい加減で不真面目で
さらに大雑把なやつだと思っていた
しかし遠い記憶が蘇る
あぁそうだった
僕は真面目な優等生タイプだった
しかもある面においては
異常にこだわりがあり
細かいところが気になるやつだった
あぁそうだった
残念ながら
僕は嫌いなあいつと
そっくりじゃないか‥‥
悔しい‥
と思いきやそんなに
悔しくはなかった
その嫌いだった人のことが
なんだかかわいく思えてきた
なんなら感謝の気持ちさえあふれてきた
涙とともに
その日以来
目の前から
嫌いな人がいなくなった
あんなに気になっていた人が
まったく気にならなくなった
嫌いな人自分
自分のまわりにいるイヤな人は
自分に大事なことを教えてくれる人なんだ
ありがたや
19.5