前回の記事で、思考と表情について書いた。


思考と姿勢も密接に関係していると、ぼくは思う。


それだけじゃなく、姿勢はその人の能力全般に関わってくるんじゃないかと感じている。



ぼくは、高校、大学とテニスをしていた。

大学時代、縁があって楽天オープンというテニスの国際大会でボールボーイをすることになった。


これは、ATP500と呼ばれるプロの世界大会で、世界ランク100〜3,4位の選手が本戦出場する大会だ。


そこで、いろいろな選手を間近で見ていたけど、

その中で一際、輝いたプレーをする選手がいた。


フランスのリシャール・ガスケという選手だ。


キャリアハイは7位、ぼくが見た当時の世界ランクは10位台だったと思う。

ガスケはジュニアの頃から神童で通ってきた天才だ。


錦織圭やアンディ・マレーなど、最強クラスの選手がひしめく大会の中でも、

ガスケの動きは異彩を放っていた。


動きが、あり得ないほど柔らかくて、

ボールも他の選手と比べて早いわけじゃないが、弾道が一人だけ違うのだ。


ものすごく柔らかくて、ボールというよりCGを見ているようだった。


彼のプレーには物質感がなかった。



ガスケにはもう一つ特徴がある。


姿勢だ。


ただ姿勢がいいというわけではなく、

(多くの選手は姿勢がいい)


後頭部の斜め上から糸で吊るされていて、

そこから伝わる力の慣性で、手足を動かしているような動きなのだ。


他の、「動きが読めない系」のプレーヤーもこれに近い感覚を受けた。



自分の経験から、身体の重心というか、焦点のようなものをどこにおくかで、

感情や感覚が変わることを感じている。


焦点を下の方に持っていくほど、安定感が出て、落ち着きが出る。


逆に、上に持っていくほど、ふわふわして、インスピレーションを得やすくなる。



今までは、「ハイ」にスイッチを入れたいときは、

頭頂あたりに焦点を持ってきていた。


最近、それをもう少し、後ろと上にずらして試してみた。

ガスケのように、後頭部の斜め後ろ上くらいに焦点がくるイメージだ。


ここに意識の焦点を持ってくると、

テニスをしているときに経験したゾーンの感覚に近くなる。


テニスをしていて、自分でも驚くようなショットやプレーを出すときがある。

そのときは、映画を見ているように、他のだれかのプレーを見ている感覚になる。


自分が打ったようには感じない。


この感覚にすごく近い。


後頭部の後ろ上に焦点を意識の焦点を持ってくると、

ゾーンやフローと呼ばれる、超集中状態に繋がりやすいんじゃないかと思う。


だから、天才的なプレーヤーは、そこから吊るされているような動き方だったんじゃないか。



この感覚は、これからも自分自身を使って実験していきます。


via Ryotaro's Gallery Blog
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