人がいる場所にいくと、よく人間観察をする。
いろいろな人がいてとても面白い。
普通の道で人を観察するのはちょっと警戒されるかもしれない。
雑踏や2階のカフェの窓際の席から、大通りを見下ろす場合は、何も気兼ねする必要がないのでおすすめだ。
見ていると、自分の顔の表情や姿勢に無頓着な人が多いなと感じる。
無意識に首が前に出て、「1、2発殴られました」みたいな微妙な表情をしている人がいる。
顔は脳と一番近いところでつながっているから、考えていることがもろに出てしまうのだろう。
そうなると怖い。
普段考えていることが表情に出て、それが自分の顔を作っていってしまうのだから。
「男は40を超えたら自分の顔に責任を持て」なんて言葉がある。
男じゃくても、40台じゃなくても、顔には責任を持つべきだ。
自分が考えているその結果が今の顔だ。
顔はすごく柔軟にできていて、簡単に形が変わる。
そんな中で、「その人のイメージ」を保っていられるのは、表情で顔を保っているからだ。
自分に自信やパワーを感じていれば、生き生きした顔になるし、逆にネガティブな思考に囚われていれば、1、2発殴られたような顔になる。
ネガティブな思考は気づきにくい。
ヘビのように、脳裏に這い寄ってきて
いつのまにか絡みついている。
厄介な代物だ。
ぼくは、思考に気づくより、表情に気づく方が簡単なんじゃないかと思う。
感覚を研ぎ澄ませれば、
自分が今どんな顔をしているかはわかる。
表情が微妙に歪んでいたり、
顔に重力がかったような感覚があれば、
そんなときは大体、考えてもしょうがないことをうだうだ考えている。
表情をキリッとさせると、
不思議と、頭にかかっていた、ねっとりと重いモヤのようなものが消えていく。
「表情から気持ちや思考が作られる。笑えば楽しくなるし、悲しい顔をすると悲しくなる」
という研究結果があるが、たしかにそうだなと自分でも思うのだ。