今日は記念すべき日です。
初めて、自宅で、A4サイズの大きな写真を印刷しました。
(今まで写真は、ずっと写真屋さんで印刷してもらっていました。)
家にあるプリンターはエプソンの707Aという1万円台で買えるものです。
先入観で、うちのプリンターじゃ大した印刷はできないだろうな
それに、写真屋は最高の紙とプリンターで印刷してくれているから
任せた方がいいだろうなと思っていたのです。
ですが、実際、家で印刷してみると、とても綺麗に発色してくれます。
(用紙はPICTORICO PRO の半光沢の印画紙を使いました。)
きっかけはとても小さなことです。
ぼくはiphoneとMacを使っています。
Apple製品の特徴は、icloud を使って、簡単にワイアレスでデータを共有できることです。
しかし、ここで問題が起こりました。
どこの写真屋でも、クラウドから印刷は頼めないのです。
iphoneの写真は、保存して一定期間たつと、自動的にicloudに入ってしまいます。
これはありがたいのですが、写真屋にデータを持ち込もうとすると厄介です。
icloudからiphone本体に写真を保存するのがとてもややこしいのです。
保存先がわけわからなくなったので挫折しました。
ぼくのiphoneとMacの中には、
決して見られることのない写真が、
幽霊船のようにどこかに置かれているはずです。
印刷したい写真を写真屋に持ち込めない。
ならば自宅で印刷してしまえ!
と思い立ったのが今日でした。
自分で印刷して見て気づいたことが2つあります。
1つ目は、「印刷は簡単だ」ということ。
外のプリントサービスは、アーティストにとっては決して高品質ではありません。
プリントされた写真の質感は、発色と紙質によって大きく変わります。
光沢があるもの、マットで指ざわりがいいもの
その中間、キャンバス風のもの、モノクロを綺麗に発色するもの
本当に様々なタイプの写真用紙があります。
「写真」というと、ピカピカの光沢をイメージする人は多いと思いますが、
決してそれだけではないのです。
今回ぼくが選んだのは、「半光沢」という、光沢とマットのちょうど中間のような質感です。
ピカピカに光が反射していると、透明感や瑞々しい感じが出ます。
しかし、写真によっては、ライトが反射して安っぽくなってしまいます。
マットなものは、光を反射せず、光沢とは一転して、落ち着いた雰囲気です。
「くすみ」にも感じられるため、合う写真を選びます。
ぼくの作品は、色を強調したものが多く、発色が命です。
ヨドバシカメラで、用紙のモデルを見たときに、
半光沢のものが一番、「抜けるような発色」を出していくにはいいように感じました。
2つ目は、アーティストとしては、
「写真を印刷するまで責任を持たないといけない」ということです。
ぼくは、AdobeのLightroomというアプリで写真を加工しています。
色調や光彩を調整していくのです。
デジタル画面では、とても鮮やかに発色します。
しかし、それが紙に印刷するとどうなるかはわかりません。
紙の種類によって、全く印象が変わってしまうし、
そもそも狙った色が紙上で出ないこともあります。
紙の質感によって、写真の魅力が何倍にもなったり、
逆に全くなくなってしまったりします。
それに、ぼくは写真は大きければ大きいほどいいと思います。
その分、引き延ばされるわけだから、画素数が足りないと写真が荒くなってしまいますが、
その荒さもぼくは好きです。
小さい写真より、断然大きい写真です。
そうなると、紙に印刷するしかないと思います。
最近はスマートフォンで写真を見る人が多いですが、
スマートフォンの小さな画面だと、
スケールの大きな写真ほど、魅力がなくなってしまいます。
ごちゃごちゃしてよくわからないからです。
スマホの画面が縦型だかたというのもあります。
スケールの大きな写真は、横型が多いですから。
自分が撮った写真の魅せ方を知っているのは、結局自分だけです。
だから、どうしたら一番はっとするものになるのか、
生命力的な質感が出るのかを、印刷後まで考えていこうと思いました。