中国 サイコロゲームの遊び方 「吹牛chui niu」(ほら吹き)編 | オヤジの中華放浪記

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ポイントはたった4つ、30分で貴方も「吹牛」(ほら吹き)の達人!
*中国サイコロゲームの一種、「吹牛chui niu」の遊び方

サイコロ


 
かなりの中国経験が有るのに、サイコロゲーム「吹牛」(意訳:ほら吹き)の遊び方が分からないという方が何人かいました、そこで今回は、このゲームの遊び方を出来る限り簡素に説明したいと思います。
*ちなみに、「吹牛」と似たようなものとしては、ブラフというゲームが映画「パイレーツ・オブ・カリビアン2」の中で登場しています。

*基本を覚えてもらうために、二人で遊ぶ最も簡素なルールで説明します。
*よって、順子(しゅン・ズ)=サイコロ5個の出目がバラバラ、でもそのままプレイします。

(簡素ルールでも、結構楽しく遊べます)

Ⅰ、基本概念
1)ゲーム名が「吹牛」=「ほら吹き」というだけに、「ほらを吹くこと」がこのゲームの面白味の核である。

2)使用するサイコロの個数は、自分が5個1セット、相手も5個1セット、合計10個

3)ワンゲーム終了まで、自分が見れるのは自分の手の内だけで、相手の手の内は見れない(分からない)、逆に相手もあなたの手の内は見れない(分からない)。

4)このゲームの進行は、極論すれば21~106までの「数字」を交互にコールしながら、より「大きい数字」を上積みしていくものと思ったら理解が早い。
*ただし、27~30,37~40,47~50,57~60,67~70,77~80、87~90、,97~100は存在しない。(後述)

5)21~106までの「数字」は、
サイコロ出目(X)と、その出目の個数(n)を表したものである。
「21」=2個(n)の出目1(X)
「22」=2個(n)の出目2(X)
「33」=3個(n)の出目3(X)
「106」=10個(n)の出目6(X)
のように、個数(n)が先、出目(X)が後、という並びである。

6)コールの方法は、中国語で
個一(21)、個二(22)・・三個三(33)・・十個六(106)、というように声を出して表明する。
*意味は、2個の出目「1」、2個の出目「2」・・3個の出目「3」・・10個の出目「6」となる。
*サイコロの目は、「1~6」なので、両個七(27)、三個八(38)や六個九(69)、八個零(80)などは存在しない。(但し、笑いを取るため、ネタで使う場合あり
(ここちょっと重要)

7)サイコロの目は1~6であるが、簡素ルールでは「1」が最小数で、「6」を最大数とする。
*広東省など、地域によっては「1」を最大数(最強)と見なすところがある。

8)サイコロの「1」の目だけは、1~6までのどの数字にも変身できるオールマイティーで、トランプで言えば「ジョーカー」と同じような効力がある。

9)但し(ここ重要)、自分もしくは、相手がコールした「数字」の「一の位(X)」が「1」であった場合(例:21,31,41・・71・・101)、これ以降サイコロの「1」の目は、「1」以外の数字に変身できない、「1」は「1」のまま固定される。
*これが簡素ルール中、唯一の「特別規定」です。

Ⅱ、このゲームで使う、必要最低限の「用語」(中国語)
1)1~10までの数字
 
1:イー(yi)
 2:アる(er)
 2個のXを表現する場合:リャン(両)・ガ・Xと言う
 3:サン(san)
 4:スー(si)
 5:ウー(wu)
 6:リウ(liu)
 7:チー(qi)
 8:バー(ba)
 9:ジウ(jiu)
 10:しー(すー)(shi)

*上記の平仮名の部分は、思いっきり巻舌で発声しましょう、お試しあれ。
*上海;蘇州・無錫人は、2個の「2」を両個
(リャン・ガ・アる)ではなく、両個(リャン・ガ・リャン)と言う者も居る。(方言の影響)

2)コール(叫:ジャオ)
私がコールする(我叫:ウォー・ジャオ)
貴方がコールして(你叫:ニー・ジャオ)

3) 個(ガ))
両個(リャン・ガ)
三個(サン・ガ)
四個(スー・ガ)
五個(ウー・ガ)
六個(リウ・ガ)
七個(チー・ガ)
八個(バー・ガ)
九個(ジウ・ガ)
十個(しー(すー)・ガ)

4)オープン(開:カイ)

Ⅲ、ゲームの進め方
1)各人、5個づつのサイコロをカップ状の容器に入れ「ガチャガチャガチャ」とシャッフルし、テーブルの上にサイコロが外から見えないように容器を伏せて置く。

2)自分の手(5個のサイコロの出目の状況)を相手に見えないように、そっと確認する。
*この時、サイコロ同士が重なっていたり、一つもしくは幾つかのサイコロが水平になっていない(傾いている)場合、再度シャッフルしなければならいない。
*その場合、相手に正当な再シャッフルであることを証明するため、サイコロを開示しましょう。

3)先行後攻を決める。
*2)と3)は逆になっても構わない。

4)先行から「相手が信じそうな、或るサイコロの出目(X)の
合計個数(n)」をコールする。
*一般的には、両個二(22:リャン・ガ・アる)、とか両個四(24;リャン・ガ・スー)と、比較的小さい数からコールします。
*ただ、たまには三
個六(36:サン・ガ・リウ)とか、四個四(44:スー・ガ・スー)大きめの数をコールして、相手の反応見るのも面白いですよ。

5)後攻が取る対応は、以下二種類あります。
 A:基本概念で説明したように、相手のコールは「数字」と理解し、自分は相手より大きい数字をコールする。
 B:相手がコールした、出目の合計個数が、実際には無いと判断した場合、「オープン(開:カイ)」と宣言して、この回のゲームをストップする。

6)上記で、後攻の対応がA:コールの場合、再度先攻がコール或いはオープン宣言の対応を取る。
これを、先攻/後攻どちらかが「オープン」と宣言するまで繰り返す。

7)オープン(開:カイ)が宣言された時点で、双方サイコロを見せ合い勝敗の判定をする。

Ⅳ、勝敗の判定
貴方が勝つケース
1)貴方が「オープン(開)」を宣言した場合:
実際の出目の合計個数が、相手のコールした出目の合計個数に満たない。

2)相手が「オープン(開)」を宣言した場合:
実際の出目の合計個数が、貴方のコールした出目の合計個数と同じか、それ以上有る。

あなたが負けるケース
1)貴方が「オープン(開)」を宣言した場合:
実際の出目の合計個数が、相手のコールした出目の合計個数と同じか、それ以上有る。

2)相手が「オープン(開)」を宣言した場合:
実際の出目の合計個数が、貴方のコールした出目の合計個数に満たない。

以上4つのポイントを押さえておけば、基本習得は楽勝です。

付録:
理解度を試す例題です、写真を良く見て答えてください。
(実戦では当然双方とも、相手の手の内を見ることは出来ませんし、どちらが何手目で「開」を宣言するかも一定しません)

例題:1
黒の5手目:「三個六」のコールに対し、緑は6手目で:「開」を宣言。
黒と緑、どちらの勝ちですか?

例題1
答え:緑の勝ち
黒に「1」が一つ、「1」はオールマイティーなので「6」が一つとなる。
緑に「6」が一つ、合計ニ個の「6」ですが、黒がコールした三個の「6」に満たないので緑の勝ち。

例題2
黒の5手目:「五個五」のコールに対し、緑は6手目で:「開」を宣言。
黒と緑、どちらの勝ちですか?

例題2

答え:黒の勝ち
黒は二つの「5」と二つの「1」が有るので、四個の「5」となる。
緑は一つにの「1」が有り、これは一つの「5」となる。
合計五個の「5」なので、黒のコールどおりの個数になっている。

例題3
緑の5手目:「三個六」のコールに対し、黒は6手目で:「開」を宣言。
黒と緑どちらの勝ちですか?

例題3
答え:黒の勝ち
緑が「両個一」をコールしたので「特別規定」により、「1」はオールマイティーではなくなり、「1」のまま固定です。
黒に「5」は有りません。
緑に二つ「5」がりますが、合計2個なので緑がコールした三個に足りません。

 如何でしたか?全問正解なら4つのポイントを理解できているということなので、後は実戦で鍛えながらパワーアップして行きましょう。

さて、
では何故たった4つのポイントをおさえるだけで達人になれるのでしょうか?


その答えはですね~、
  ・
  ・
  ・
  ・
え~、いいですか。
  ・
  ・
  ・
  ・
それは、貴方が初心者だからです。
  ・
  ・
  ・
 
「ほら吹き戦法」習得間もない初心者は、無作為なコールをするため対戦相手は、コールの傾向を掴むのに大変苦労します。
プラス、初心者は上級者同士の対戦なら通常オープン宣言しない状況でも、何の躊躇もなくオープン宣言してくるため、対戦相手は余計に頭の中が混乱してきます。
そうこうするうちに上級者が初心者に7,8回連続で負けてるなんてことは決して珍しいことでありません。
上級者にとって一番怖い対戦相手は、初心者です。
上級者のその上、つまり達人です。

ご健闘をお祈りいたします。

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余談

 サイコロゲーム「吹牛 chui niu」には大きく分けて三大流派(?)があります。
一つは、既に説明したベーシックなルールを基本としたもの。
二つ目は、珠江デルタを中心とする粤式(広東式)。
もう一つは、福建省泉州市・晋江市で盛んに行われている「零六七」(リン・リウ・チー)と呼ばれるもの。

広東式にしろ福建式にしろ、基本をマスターしておけば、後は応用なので何回かやっているうちに慣れます。

広東式の特徴(二人対戦の場合)
1)出目は「1」が一番大きく(強く)、「2」が一番小さい。
*よって、三個六より、三個一の方が大きい。

2)順子(しゅン・ズ)=5個の出目がバラバラの場合、再シャッフルする。

3)「1」は二個から、その他の「2~6」は最低三個からのコールになる。

4)「2~6」までの数字は三個以上からコールの最後に「ザイ!」と宣言すると、「1」はオールマイティーの効力が無くなる。
*三個二<三個六<三個二ザイ!、というようにザイ!は普通の三個より強い。

5)一旦オールマイティー効力がなくなった「1」は、相手のコールの倍の個数をコールすると復活する。
*三個三ザイ!(「1」は、ただの「1」)<六個二(「1」のオールマイティー効力復活)

福建泉州・晋江式(零六七)の特徴
1)出目は「6」が一番大きく、「1」が一番小さい。

2)順子(しゅン・ズ)の場合は、なにも無しの「零」となる。(再シャッフル不要)

3)もし、自分と相手が共に順子の場合、先に「開」を宣言した方が負けになる。

4)「1」がらみで手持ち5個の出目が全て同じ場合は、個として数える。
*「1」、「1」、「3」、「3」、「3」のような場合。

5)手持ち5個の出目が純粋に全て同じ場合は、個として数える。
*「5」、「5」、「5」、「5」、「5」のような場合。

6)ルール2)、4)、5)の特徴を総称して「零六七(リン・リウ・チー)」と称する。

7)どんな出目でも2個からコールできる。




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