皆様こんにちは。ご無沙汰しております。
現在、新サイレンサーの金型や既存サイレンサーの金型の造り直し等で段取り的に少しバタバタとしており、気付けば早や10月も上旬が終わろうとしています。。。毎年ですがこの時期になると毎日があっという間に過ぎますね~、日中はまだまだ暑いですが・・・。
さてタイトルの件ですが、先日グラスウール交換をご依頼頂いた際に画像を頂き確認したところ、コピー品(模造品)で、当然弊社の商品とは仕様も違うのでお客様には申し訳無いのですが、作業をお断りした事がございました。
以前にもコピー商品に関してはブログで取り上げていますが、今回は短期間の間にこの様な例が複数ございましたので改めてコピー品(模造品)に関しての注意喚起としてブログ更新させて頂きます。
現在確認出来ている例としてはスリップオン商品となり、主にコピー品が出回っている車種に関しては下記の通りです。
・CB400SF(SPEC1.2.3)用アルミボルトオン(スリップオン)サイレンサー
・ZRX400用アルミボルトオン(スリップオン)サイレンサー
・HORNET250用アルミスリップオンサイレンサー
この3車種に共通するのはアルミサイレンサー商品という事です。
弊社がアルミサイレンサー仕様のスリップオンを発売していたのは、1992年~2005年になります。
私がコピー商品を始めて確認したのが確か2003年頃で、現在出回っているコピー品対象車両もその頃の3車種という事になりますね。
その当時から摘発に向けて動くもイタチごっこというか、同じコピー品に苦しむ他社さんと共に頑張っているのですが・・・中々難しいのが現状です。
昔、一度商社さんと協力して隣国の工場を特定した事があったんですけど、その工場が無くなりホッとしたのも束の間、別の隣国から出回るという繰り返しで今日まで来ましたが、車種的にも既に販売終了という事で、出回っているコピー品も少なくなってはいますがメルカリやヤフオクといったところでは未だ売られているケースもあり、弊社も見つけ次第警告や場合によっては告発する方向で動いていますが、やはりイタチごっこです・・・ね。
他社さんも同様だと思いますが、弊社ではネット等で販売されている中古品に関して本物か偽物かの判定は行っておりません。あくまでも自己責任の下、ご自信で判断して頂くしかございません。
しかしながら弊社製品のコピー品に関して比較的簡単な見分け方も出来そうなのでごく一例になりますが、紹介させて頂きたいと思います。
上の画像の通り、アルミスリップオンには弊社のステッカー(黄色)を貼って販売していました。
また上記の通り,JMCAに加入した2005年以降は販売終了しており、2006年以降は「JMCA認定リヤエキゾースト(スリップオン)」としてアルミサイレンサーからステンレスサイレンサーに変更されています。
コチラですね。ステンレスサイレンサーは鏡面仕上げのポリッシュ仕様となり、エンブレムもエッチング加工されたエンブレムに変更になりました。
偽物(コピー品)はアルミサイレンサーにこのエンブレムの偽物が貼られている事があり、この場合即コピー品判定が可能です。
また弊社製品のマフラー接続部は高級素材ジュラルミンA2017Sの削り出しを採用。
対してコピー品はコストの安い鋳物になっているのが特徴です。
ていうか、鋳物も鋳型が必要で、ここまで出来るならコピー品で無く自分のブランドを立ち上げた方が良さそうなんですけどね(笑)これだけでもコスト掛かっていると思うんですけどね(笑)
ご迷惑をお掛けするので名前は伏せますが、この部分は共通で恐らく他社製品のコピーも造られてるのだと思います。※コピー品の販売ページには上画像の様なカットが含まれている場合もあり、判断し易いかと思います。
そしてコピー品のアルミサイレンサーですが、サイレンサーバンドで装着する事になっていますが、この当時の弊社アルミサイレンサー仕様は、サイレンサーバンドではなく、溶接固定式のステーを採用していますので、この点は明確な差ではないでしょうか?(サイレンサーバンドで装着→コピー品※アルミサイレンサー商品に限る)
という事で見た目の相違点を挙げました。
またコピー品のサイレンサーの消音材(グラスウール)は質が悪いので簡単にヘタり音量オーバーにも繋がるのですが、その場合当然ではございますがグラスウール交換等のメンテナンスに弊社は対応しかねますので、特に中古品をご購入の際は十分ご確認の上、自己責任の下ご判断頂けたらと思います。
尚、出品者に関しましても会社ではなく一個人として出品している事も多く、また第3者を装って返金を行なわない場合もあると聞いています。
大事なお金でカスタムを楽しむのですから、くれぐれもお気を付け頂けたらと思います。
という事で本日はこの辺りで。
それでは。



