皆様こんにちは。
まず最初に週末の茨木2りんかんさんのイベントでブースにお立ち寄り頂いた皆様、ありがとうございました。
週末は生憎のお天気ではございましたが、マフラーサウンドをお聞き頂いたり、直接マフラーをご購入下さった皆様、本当に感謝申し上げます。
さて3月に入り鬱陶しい天候が続いておりますが、昨日はJMCAマフラー会議に出席する為に名古屋まで特急ひのとりに乗って行って来ました。
関東の方は夕方から雪の影響による交通規制もあり、マフラー会議自体は時間短縮での進行となりましたが、滞りなく無事会議を終える事が出来ました。
今回も年々厳しくなっていく環境基準や騒音基準に関しての議題が中心で、現時点でお話出来る事と出来ない事を含めて話し合いが行なわれました。
お見せ出来る資料が少なく申し訳ないのですが、昨年から小型二輪車に導入され、今年からは本格的に軽二輪、そして原付二種クラスにも導入される「OBDⅡ」。。。
「OBDⅡ」の役割として様々な監視要件が含まれているのですが、我々業界が直面するのは「触媒劣化診断」という項目です。
現在のバイクはマフラー内に触媒が内蔵されている事は皆様もご存知だと思いますが、その検査基準が想像を絶する厳しさで、「OBDⅡ」導入後は、「マフラーの使用過程において『触媒が劣化した場合においても排ガス基準値を満たす必要』があり、『劣化後の排ガス浄化性能を担保』されている事」が採用する触媒に求められます。
例えば仮に、劣化後の基準を20,000kmとした場合、20,000km走行・劣化した触媒で排ガス基準値をクリアする必要があります。
なるべく簡単に簡素化して書いているつもりですが、読み返してみても皆さんにその難しさが伝わっているかは疑問です。。。(笑)
実際、劣化診断用に20,000km走行した後に排ガス試験を、そして合格後に晴れてマフラーをリリース!といった事は非現実的でして(笑)、各社のノウハウ云々どころの話ではないので、同じJMCAマフラー部会に所属しているサクラ工業㈱さん(純正マフラー製造)の多大なお力添えを得て劣化診断テストで検証して頂き、その上で新たな触媒を開発・販売頂いた物を我々は商品化に向けて採用させて頂く流れとなっています。(本当に感謝しかないです。)
昨日も会議の中で技術レベルの深い大変勉強になる貴重なお話を聞かせて頂きました。
JMCAマフラー会議は基本的に各社、マフラー開発責任者を中心に会議に参加されていますが、今後リリースされる車両用のマフラーを開発していく場合において、マフラー会議に参加していないと会員の中でも知識格差がどんどん広がっていく様に感じましたね。。。
また今回は、今後に向けて原付二種クラス用の次世代(サンプル)触媒を数個ご用意頂いており、会員にもテストデータの情報共有をさせて頂く目的で弊社も一つ持ち帰らせて頂きました。
因みに見た目は普段私達が使う触媒と同じです。触媒の成分に違いがあります。
サイズはここで伏せますが、主に原付二種バイクのエキパイに内蔵する触媒サイズで、弊社でもテストを行なった結果を情報共有させて頂く目的で開発時に試してみようと思っています。
この結果に関しては開発していく上でこのブログにも詳細な情報を皆様と共有出来たらと考えています。
この触媒をテストするにあたって、お借りするバイクで行なう予定でしたが、しっかりテスト検証をしたいので予定を変更して車両を購入しようと考えています。
という事で今後も色々と問題は山積み、しかしながら立ち止まる訳には行かないので一歩一歩前進あるのみです。
それでは本日はこの辺りで。